(左)STAR ISLAND総合プロデュース 小橋賢児 

(右)STAR ISLAND統括プロデュース 坂本茂義


第一回の記事はこちらから



━━ さっきお話にもありましたが、今年の年末シンガポールで開催なのですね。初の海外ということで、どういう経緯で開催になったのですか?


坂本:1年目から、STAR ISLANDは、世界に出ていくコンテンツだということを前提に創っていました。
そのために初開催の時から各国関係者の方々をご招待していて、すごく気に入っていただいて。プレゼンテーションをし、2年目にもお越し頂いて、いよいよ「やりましょう」という話が具体的になりました。

━━ シンガポールということで何かやることは変わりそうですか?


小橋:パフォーマンス的な部分は全然違うものになりますし、今回特殊なのは「カウントダウン」なんですよ。
これまではSTAR ISLANDというイベントに来ているお客さん向けに作ればよかったんですが、今回はシンガポール全土にとってのカウントダウン花火になるんです。なので、STAR ISLANDに来ている人だけじゃなくて、STAR ISLANDの会場の外でカウントダウンする人のことも考えなければいけないんですよ。そこがちょっと違いますね。

━━ それはこれから練って内容を決めていくんですか?それとももう決まりましたか?

小橋:今まさに真っ最中です。基本的には今年日本でやった「STAR ISLAND 2018」のテーマを残しつつ、シンガポールバージョンにアップデートする感じですね。
シンガポールは他民族が集まる場所なので、その人たちが理解できる音楽とか刺さるような音楽を考えながら変化させてます。
坂本:あとはもうロケーションだよね。
小橋:そう。ロケーションはとんでもないですね。マリーナベイサンズが背景なんで。
坂本:STAR ISLANDには「ロケーションエンターテインメント」という言葉があるんです。その土地のロケーションを1番活かせる姿に変わっていく。デフォルトのパフォーマンスではなくて、ロケーションに合わせて新たなエンターテインメントを創っていくイメージです。

━━ すごくきれいでしょうね。


小橋:シンガポールのベイエリアにいる人全員が見ているので、プレッシャーは半端ないですね。国のセレブレーションですからね。

ただ、やっぱり会場の外で観るのと、有料のシートで観るのでは全く体験価値が変わるので、是非会場の中で、最先端の3Dサウンド、パフォーマンス、ライティングや今年初登場のFMXなどが融合した花火エンターテインメントとして感じてもらいたいですね。





━━ プレッシャーは感じられるんですか?

坂本:プレッシャーは感じますよ。
小橋:今年もめちゃくちゃありましたよね。いろんなプレッシャーが。

━━ 僕の周りにもバンドマンとか多いんですが、「面白いことやりたいよね!」と言いながらプレッシャーに負けて止める人も多いんですが。

小橋:それは、1年目も2年目もめちゃくちゃありましたよ。
みんな、最初はワクワクしてるんですよ。でもやっていくとトラブルしかないんです。お金の部分でできないこともあるし、法律の部分でできないとか、環境や天候のこととか。諦めざるを得ない、いろんなことが起こるんです。
アクシデントが起こるたびに暗い気持ちになるんですが(笑)、いつも立ち返るのは「1番最初に自分がワクワクしたあの感覚を思い出せ」ということです。
1年目は特に名前を知られていないからイベント自体がアンテナに引っかからないんです。いくら僕らがいいものをやろうが、世の中の人が知らなかったら買おうとも思わないじゃないですか。それに加えて、全席有料の花火イベントなんて今までなかったと思うので。
だからチャレンジングすぎて。チャレンジは一個にすればいいのに、全部チャレンジしちゃった。
名前もずっと考えてて、3、4ヶ月決まらなかったんです。最終的に名前に「花火」を入れないと決めてしまった。だからもっとイベントの内容を伝えるのが難しいんですよ(笑)。

━━ 名前だけではなんのイベントかわからないですもんね?

坂本:1個、想像させるものは画だけですからね。
小橋:僕らはワクワクしてやりたい!という強い想いを、どんなことがあっても諦めない、諦めなければ必ず形になるっていうのをチーム一同信じていました。
途中は一瞬険悪な雰囲気とかありましたよね(笑)。
坂本:しょっちゅうですよ(笑)。
小橋:イベントの名前が決まらない時もPRチームから「もういい加減にしてください!」くらいの(笑)。

リリース直前まで名前を決めきれなくて。その頃ちょうど子供も産まれちゃって、子供の名前も区役所に届けるのは二週間後とかじゃないですか。子供の名前とSTAR ISLANDの名前で板挟みにされてましたね。決められない!みたいな(笑)。




━━ どちらも大事ですしね(笑)


小橋:最後にポコポコって降りてきて、今思えば「STAR ISLANDしかなかったよね」となってますね。

坂本:3ヶ月くらいかかってますね。立ち上げ1年目はそんなに時間がなくて、制作期間が7ヶ月くらいしかなかったんです。
小橋:構想は3年くらい前からあったんですけど、突然場所も含めて行政からオッケーがきたのが2016年の11月。

━━ そのスケジュール感はやばいですね。バタバタですね。

坂本:で、開催5月ですからね。バタバタっていう度合いじゃないですね。
普通はやらないです(笑)。

━━ 普通は翌年に持ち越しましょうかっていう感じですよね。

坂本:やっぱりきっかけなんでしょうね。あのときやるべきだったからやって、今につながっていますから。


第三回に続く



インタビュー=三浦隆一   

撮影=祖父江孝人



イベント概要
【タイトル】「STAR ISLAND SINGAPORE COUNTDOWN EDITION
in conjunction with Marina Bay Singapore Countdown」 
【開催日程】2018年12月31日(月)23:00 ~ 25:00 (17:00開場)※シンガポール時間 
【開催場所】The Float @ Marina Bay(20 Raffles Ave, Singapore 039805) ※雨天決行 
【公式URL】シンガポール : https://star-island.sg/  日本 : http://www.star-island.jp
【チケット】日本: http://w.pia.jp/t/starislandsingapore/

【公式SNS】instagram: @starisland_world twitter: @starislandworld facebook: @starislandworld


【主 催】Avex Asia


【後 援】Urban Redevelopment Authority(都市再開発庁)

Singapore Tourism Board(シンガポール政府観光局) 
【協 力】PICO PRO