京都出身のドラムボーカリスト三田結菜。
3才からエレクトーンに触れ、大会のトップまで進出するなど、幼少期から音楽の才能を開花させていた。リズム感をつけるためにとドラムを始め、学生時代は吹奏楽部に所属し、パーカッションパートを務め、ドラムの楽しさにのめりこんでいったという。
卒業後は音楽学校に進み、バンド活動も始め、ドラマーとして腕を磨いてきた三田だが、バンドは解散に。ボーカルを探していたが断念し、自身がボーカルを務めることを決意。2016年からはドラムボーカリスト、そしてシンガーソングライターとして自身の名前で、ライブを中心に活動をしている。
2017年には渋谷GUILTYにてワンマンライブを開催し、成功を収めた。2018年からはイチナナ認証ライバーとしてほぼ毎日ドラム配信を行っている。
日々面白い言葉や歌にしたいテーマやイメージを常にストックし、作詞作曲に励むという三田。ピアノから形作り、コード進行、メロディを組み立て、言葉が生んだメロディを活かしてボーカルラインをつくるという。
自分の音楽を世界に響かせることを夢に、活躍を続けるドラムボーカリスト・三田結菜の魅力について詳しくご紹介したいと思う。
●エジソンの顔色/三田結菜
昨年12月に公開されたMV作品「エジソンの顔色」。
偉い人の機嫌を伺って生きていたくないという気持ちを全開に歌ったという。
そういう人たちへの嫌悪感もあるが、何よりもそれに服従することに満足する自分になりたくない、媚びる自分を許したくないという決意が込められた一曲だ。
とまでいうと重たくきついイメージを連想するが、楽曲自体はグルーヴィーなバンド・アンサンブルが心地良いポップミュージックだ。
笑顔溢れる明るい歌声はちょっぴりゆるくて、話しかけるように想いを伝えてくれているようだ。
爽やかなドラミングと同じく、ふわりと気ままに紡がれていく三田のボーカルには安心感もあり、歌詞がすとんと心に降ってくような感覚だ。
ユニークさが溢れるMVも三田らしさが際立つものとなっている。監督を務める細谷映麻理は、三田が路上ライブをしているときに出会ったという長い縁だそうだ。
彼女の魅力を理解した上で、個性を引き出し、実にユニークで可愛く、自由な姿を表現している作品だ。楽曲とも非常にマッチしている。
●11/23三田結菜ワンマンライブ「singsingsing」
こちらは2017年に渋谷GUILTYで行われたワンマンライブで演奏された「singsingsing」の映像である。
自身がドラムボーカリストとして活動してから1回目のワンマンライブだという。
京都橘高校のブラスバンド出身である三田は、昔からエンターテイナーブラスバンドのようなチームを作りたいという思いがあり、ワンマンライブで遂に実現させた。
大所帯ならではのボリューミーなアンサンブルと、三田のずっしりとしながらも軽やかな手さばきを見せるドラミングが気持ち良く、音が合わさるという音楽の魅力そのものを伝えている。
何よりも、終始笑顔で楽しそうにドラムを叩く三田からも、ブラスバンドの魅力、そして音楽の楽しさが伝わってくるようだ。
この記念すべきライブをMV作品として作りたいという夢もあると三田は語っている。続報が出るのを心待ちにしたい。
●RADWIMPS『前前前世』叩いてみた/映画'君の名は'
オリジナル楽曲の他、様々なアーティストの楽曲を“叩いてみた”動画もアップしている。
人気曲や、ドラムが面白そうと感じたものを中心に叩いているそうで、自身のドラムの勉強にもなっているそうだ。
一音ずつを的確に、そしてずっしりと重たく鳴らす三田のパワフルなドラミングは、見ていて引き込まれるものがある。
叩いてみた動画から三田を知ってくれたという人も多いそうだ。
彼女の美しい手さばきと強烈なドラムパフォーマンスに惹かれた方は、ぜひ彼女のオリジナル楽曲もチェックしてみてほしい。
“三田結菜”として音楽で生活するのが夢という三田。今後は音楽にまつわることを積極的に行ない、自分ができることには何でもチャレンジしていきたいという。
そんな彼女の2019年、第一歩となるのは2月12日、渋谷WWWにて行われるワンマンライブだ。
自身2度目のワンマンライブであり、ドラムボーカリストとしてさらに活躍していくための重要な1日となるに違いない。
彼女のエネルギッシュなドラムと、元気さとアンニュイさを併せ持つ独特な歌声、そして音楽をさらに彩る彼女の笑顔溢れる楽しそうな姿を、ぜひその目で見てほしい。
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