「君が死ねない理由の一つになる」バンド、シークアル。

メンバーは、Vo./Gt.千野 洋平(チノ ヨウヘイ)、Gt.柊人(シュウト)、Ba.すだっち。、Dr.青木 哲哉(アオキ テツヤ)という4名編成。


前身バンド『アバランチ』時代からの“君が死ねない理由の一つになる”というコンセプトと共に16年間描き続けてきた軌跡を『前日譚(prequel)』として引き連れて、これからはシークアルとして『続いていくこと(sequence)』を自らの名に刻み、新たな4人の物語を紡いでいく。

元々は2006年に『アバランチ』として結成。その後2022年5月8日に、すだっち。(ex.Suck a Stew Dry / THURSDAY'S YOUTH)がベーシストとして正式加入したことを一つのきっかけとして、バンド名を現在の『シークアル』(英記:SequAl)に改名。


改名と同時に、2022年5月8日よりデジタルe.p.『Monologues』をリリースしている。




・EmptySyndrome - シークアル【Official MusicVideo】



1st e.p『Monologues』収録曲。


「この曲を作ったときのコンセプトは『遊び心・不安定な無敵感・根拠のない自信』といったイメージ。新しくバンドが生まれ変わって、今の自分たちは無敵だ、と感じていた。この根拠のない無敵感を、楽曲を通して皆さんにも届けたいと思った。実際、この曲ができたときの手応えは相当あり、胸を張ってこれがシークアル!という再スタートを切った、自分たちの代表曲と思える一曲」


そんな風に話す同曲は、サビから始まるパンチ力のある展開に、一聴で持っていかれる。それでいて繊細に練り込まれた雰囲気のあるバンドサウンドの絡みや、千野による言葉あそびが各所に散りばめられている歌詞など、細部までこだわりが感じられる点も魅力的だ。


歌詞については特に楽曲のMVを見るとその箇所が分かりやすくなっているので、是非MVと合わせて楽しんでもらいたい。

アニメーションMVにした理由は「自分たちが必ずしもMVに映る必要はないと思っていて、この曲のメッセージ性や物語性に注目してもらいたい気持ちが強かったから」とのことだ。

ベースのすだっち。が山梨在住で、楽曲制作はオンラインでおこなったりもしているという彼ら。


「この曲のメインとなるベースフレーズはすだっち。が作った。ベースきっかけで出来た曲。もともと千野の持っていたデモとベースフレーズを掛け合わせて、そこからみんなのアイデアを足していった。ギターが抜いてあるデモに一度まるっと仮でギターを合わせてもらって、そこから気に入ったものを実際に取り入れている。間奏で出てくるボリューム奏法も原案段階では曲の別の箇所に入れていたものだが、間奏に持ってきたことで曲としてのまとまりもよくなり、とてもしっくりきた」と、その曲作りについてもコメントをくれた。


ベースきっかけで出来たということもあって、この曲は特にベースがとてもかっこいい曲だといえる。ヘッドホンなどで是非それぞれの音を堪能していただきたい。

またこの楽曲では、前身バンドであるアバランチ時代にはなかったアプローチも取り入れられている。たとえばリズムシーケンスが入っていて、ドラムの音以外にもいろんな音が散りばめられていたり、全編通してボーカルをダブリングしていたり。チャレンジングなことをたくさん入れこんでいるのだ。


それもまた、胸を張って新たな一歩を踏み出しているという意思表示だといえるだろう。



・月の裏まで - シークアル【Official Music Video】



同じく1st e.p『Monologues』収録曲。

「もともと“月”というテーマで、曲を作り歌いたいと思っていた」と話す彼ら。千野自身も、もともと月や天体などが好きだという。


「月って必ず地球を軸に公転していて、地球に対してずっと同じ面を見せている。地球にいる限り月の裏側はずっと見えない。これが人の持っている性質とすごく似ていると感じた。表の一面しか相手には見せず、裏の一面は見ることができない。それを、比喩的に歌詞として表現した」との言葉通り、≪綺麗なところだけ見ていて欲しくて 隠したところは醜さを増す≫≪嘘みたいなあなたの笑顔に 心ミタサレ ヒカレテ あなたは月の様≫と歌う同曲。


切なさも覚える世界観を描くが、サウンドや歌声はエモーショナルで熱量が高い。それでいて繊細な絡みもあり、バンドとしてのクオリティの高さを感じることが出来る1曲だ。

そんな同作だが、「楽曲制作にはかなり苦戦した」とのこと。


「テーマは決まっていたものの、曲の方向性がなかなか決まらず。すだっち。が出したデモの中でイメージに合うものをひとつ拾って方向性が決まった。そこからこのアプローチでいこう!と決まってからは完成するまで早く、レコーディングの2日前に完成した」と、裏話を明かしてくれた。

MVは、演奏シーンのあるMVに。
その意図としては、「シークアルとして最初に発表したMVなので、演奏シーンをみてどんな人たちなのかまずは知ってもらいたい」ということがあった。


・大っ嫌い



配信リンクhttps://linkco.re/bMQXR4nr


「1st e.p『Monologues』に収録する楽曲が出揃ってきたタイミングで、勢いのある、ごりごりのギターサウンドの楽曲欲しいよね、という思いがあり制作した。1曲通してギターリフで押している」と話す楽曲『大っ嫌い』。もちろん同作も、1st e.p『Monologues』収録曲だ。


「楽曲・歌詞を通して狂気的な感じを表せられたら」という言葉通りの攻撃的なバンドサウンドと歌声に、どうしたってテンションが上がる。圧倒的な迫力と、どんどん上がっていく熱量は、間違いなくライブ映えするものだといえるだろう。


シークアルは歌詞的には内向的な楽曲が多い。それは言い換えれば、自分と向き合う要素が強いということ。


そこには、「ライブを見にきてくれたお客さんが、ライブを見ているときは一人になれるのが理想。誰かに合わせる、ではなく、ライブを見て楽曲を自分なりに受け止めて欲しい。“シークアルが自分では言えなかったとこを代わりに言ってくれる。”と思ってくれると嬉しい」という想いがある。そんな想いが強く反映された同曲は、是非ライブで味わっていただきたい1曲だ。




「主催ライブを12月17日(土) 下北沢 ERAにて開催予定。3回目の自主企画。今年一番大きなライブになるので是非きてもらいたい。来年にはもう1作品リリースすることを目指し、絶賛製作中」と、この先の活動について話してくれた彼ら。


その先で目標としているのは「大きいステージに立つこと」だ。


「そのためにまずはクアトロワンマンを叶えたい。また、メンバーの3/4が山梨出身なので、山梨出身としても胸を張れるバンドになっていきたい。」


そんな風にコメントをくれた彼らは、自分たちでサブスクのサービスを展開するなど、その活動の中でちょっとユニークなこともしている。


シークアル公式サブスクリプション『SequAl Monologues』では未公開楽曲の配信に先行ライブ情報、さらには動画メッセージやドキュメンタリー映像、限定スマホ壁紙など、様々なコンテンツを更新中。


是非そちらもチェックしてみていただきたい。


【リリース情報】


2022.05.08 Digital Release

シークアル 1st e.p「Monologues」

M1 Empty Syndrome
M2 月の裏まで
M3 大っ嫌い
M4 夜が明けるよ
M5 置手紙

販売元 ONSOKU RECORDS
配信&会場物販限定リリース



【ライブ情報】


10月03日(月) 下北沢 ERA

10月15日(土) 甲府 KAZOO HALL
10月16日(日) 前橋 DYVER
10月23日(日) 志津 Sound Stream sakura
10月24日(月) 渋谷 Spotify O-Crest
10月28日(金) 甲府 KAZOO HALL(Vo千野弾き語り)

12月17日(土) 下北沢 ERA



詳細はこちら:https://www.sequal-official.net/schedule



【その他】


「『EmptySyndrome』のアニメーションMVも手がけた朝際イコ氏 (http://twitter.com/IcoAsagiwa)はバンドのアー写のディレクション、ロゴも担当。グッズもほぼ朝際イコ氏が手がけていて、バンドを語るに外せない方。この方とのコラボで制作してきたものがたくさんある。実際に『EmptySyndrome』のMVに出てくるアイテムがそのままグッズになっているという遊び心も。例えばキャラクターが着ているパーカーがそのままグッズになっていたり。MVの中で見つけたアイテムを探しに一度ショップを覗いてもらえたら嬉しいです」


https://suzuri.jp/SequAl

https://sequal.base.shop/