Key.MELTEN(from JABBERLOOP/fox capture plan)、Ba.YUKI(from JABBERLOOP)、Sax.TSUUJII(from Calmera)、Dr.YOSHIAKI(from 175R)とそれぞれが豊富な音楽活動経験を持つメンバーで構成される彼らは、「フロアを躍らせるセッションを」を合言葉に、自由で挑戦的な音楽を作り上げてきた。
そのサウンドはジャンルレスにさまざまな色合いを見せ、熱くテクニカルなライブパフォーマンスによって、聴き手を圧倒し続けている。

結成4年目となる2018年にはシングル「release」を配信とタワーレコード限定でサプライズリリースし、タワレコジャズランキングで1位、総合で3位を記録するなど大きな飛躍を見せたPOLYPLUS。Gt. Gottiの脱退を経て新体制になった彼らは、バンドとして新しい時代を迎えている。


・limiter

メンバーによる最初のセッションで生まれたという「limiter」は、POLYPLUSというバンドの誕生そのものを象徴する重要な一曲だ。そこではそれぞれのプレイヤーのむきだしの個性がぶつかり合い、絡み合って、鋭く刺激的なアンサンブルを構築している。

ジャズ、ロック、ポップスなど多種多様な音楽の要素を混ぜ合わせた空気感は、スリリングな中にもワクワクさせる熱を秘めている。重厚なグルーヴを見せるイントロから各リードパートのソロが印象的な中盤、クライマックスの劇的な高まりを生む終盤のメインテーマまで、一気に聴き入ってしまうキラーチューンだ。


・m'n'dass

「m'n'dass(ムンダス)」は、先に紹介した「limiter」と合わせてアルバム「debut」に収録された一曲だ。
重厚なベースリフから始まるこの曲は、ポストロックやアシッドジャズなどの要素が特に色濃く表れた雰囲気になっていて、緩急のついた曲展開が無機質な中にも緊張感を生んでいる。
ちなみに、タイトルは「ムンベース」のbとdで誤字があったことから付けられたという。どこか異世界のような空気感がある異色のアップナンバーとして、必見だ。

また、生々しい演奏シーンと謎の美女が出演する情景のシーンで構成されたMVも見どころのひとつとなっている。


・Wake Me Up

こちらはAviciiによる名曲「Wake Me Up」のカバーバージョン。SaxのTSUUJIIがもうひとつの所属バンドCalmeraの当時のマネージャーから紹介されて聴くようになったことで、最初は勉強の意味も兼ねてカバーしたそうだ。
軽快なEDMサウンドとポップなメロディが印象的な「Wake Me Up」だが、POLYPLUSによるこのカバーでは原曲のキャッチーさはキープされながらも、より多彩なアプローチが加わることで、しっかりと彼らの色味も表れている。
ワウを用いて自在に跳ねるベース、リズミカルでタイトなドラム、その上で自在に踊るリードパート。全ての構成要素が合わさって、聴き手をかき立てる高揚感を作り上げている。
2018年に28歳の若さでこの世を去ったAvicii。そのこともあって「2018年中にMVを出す」ということを意識して発表されたこの作品には、ポップミュージックの歴史に名前を刻んだAviciiへの多大なリスペクトが表れている。



自由なスタイルで自分たちの音楽を追求しながら、邦楽インストゥルメンタルシーンで着実に存在感を強めているPOLYPLUS。ジャズ、ポストロック、ダンスミュージックを融合させて独自のスタイルに昇華させた楽曲の数々には、否応なしに聴き手の体を揺らすインパクトがある。

POLYPLUSの活動の最新情報は、公式HPやTwitterから要チェックだ。


【公式Twitter】https://twitter.com/polyplusjp


【レーベルHP】http://www.playwright.jp/artist/polyplus.html