アーティストのモリマツコウスケさん、フリーライターの中﨑史菜さん、デザイナーのSENSEIさんの3名から成る彼らは、Webメディア「をかしのカンヅメ」シリーズやイベント「をかしなフェスティバル」の開催など、斬新で個性的な活動を展開してきた。

 

「をかし」は「興味深い」「心惹かれる」「素晴らしい」を意味する古語からとった。価値観を変え、心を動かすものたちを集めたり、取材したりすることで、誰かの人生をちょっといい方向に変えたい、というのが彼らの活動のテーマだ。


 その発足の根本には、メンバー自身のキャリアへの悩みがあった。自分の心動かされる好きなものがあっても様々な制約によって夢を諦めたり、逆に「これが好き!」と言えるものが見つからずに何となく毎日を過ごしてしまったり。モリマツさんが昨年、富山県南砺市でアートフェスティバルを開催した際に、中﨑さんとSENSEIさんと出会い、それを前身に今のかたちを作っていったそうだ。




・をかしなフェスティバル


 をかしな編集部の活動の柱のひとつが、「WEBメディア『をかしのカンヅメ』で取り上げた人物に実際に出会える場づくり」を目指して開催される「をかしなフェスティバル」だ。


第一回の開催地は、メンバー3名の出身地でもある富山県。開催のテーマとしては「をかし」を伝えることはもちろん、それを通じて地元への愛着心(シビックプライド)を向上させるという狙いもある。


 クリエイティブな活動で生計を立てるには「地方から東京へ出ていく」という選択肢が一般的であるが、そんな固定概念を覆し、「富山県内に居住しながらでも、芸術や好きなことでご飯が食べられるという可能性を示したい」という想いが込められている。


 イベントは、コンテンポラリーダンス、音楽ライブ、ラジオDJなどの「をかし」な活動と、地域の事業者の方によるマーケットを集めて展開された。そこには、をかしな編集部のコンセプトである「ひとりでも多くの方に、人生や価値観を変える『をかし』と出会ってほしい」という気持ちがあったという。


2019年6月15日には、第二回となる「をかしなフェスティバル」を宮崎県宮崎市青島で開催。ミュージシャンによる音楽ライブと、サッカーをコラボレーション。宮崎出身アーティストによるライブに加え、リフティング大会や、勝利した試合後に観客と選手が一緒になって踊る「ラインダンス」を生演奏で行った。


 今後も富山や宮崎での開催はもちろん、さらなる「をかしづくり」を追求し、をかしな編集部の活動は拠点も分野も広がっていくだろう。


 「をかしのカンヅメ」「をかしなフェスティバル」と、順調に活動を積み重ねてそのテーマをかたちにしてきたをかしな編集部。ここ最近では新たにYouTubeチャンネルを開設し、アーティストをプロデュースする新展開も見せている。

【Youtubeチャンネル】https://www.youtube.com/channel/UC596e20BU-TbHC7oTmLDGew


 人生を変え、価値観を変えてくれる「をかし」と人々の出会い、それによる新しい生き方へのヒントを提示してくれるをかしな編集部の活動が、どのように広がっていくのか。今から楽しみだ。





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