VTuber、真島えま。

2019年7月、個人勢VTuber集団「キナプロ」のメンバーとしてデビュー。同月、「アンヘル ◆ 真島えま(Cover)」をアップロードし、以降はVOCALOID楽曲等のカバー動画の投稿、生配信を中心に活動中。歌唱、動画内イラスト、動画編集といった工程を一人で行っているというのも大きな特徴。
少し鼻にかかった声質の持ち主だが、そこにかわいらしさをプラスして放ったり、かっこいい方向に振り切って放ったりと、楽曲の雰囲気に合わせて歌声を変化させる。突き抜ける高音も魅力の一つ。

そんな高い表現力で徐々に注目を高めているVTuberだ。




・ジェヘナ ◆ 真島えま(Cover)

 



『原曲がアップロードされた時から気になっていた』という楽曲「ジェヘナ」のカバー動画。VTuberからデビュー半年、『納得いく形で歌えるようになってから歌った』というところから、この楽曲へのリスペクトが伝わってくる。
ダークゴシックな雰囲気の曲調でありながら、メロディーには高いキャッチーさがあり、ジャズからくるようなノリの良さも感じられるというのが楽曲「ジェヘナ」のサウンド面での特徴。『原曲の良さを残しながら自分らしさを意識した』と話すこの歌唱でも、そんな楽曲の世界観を壊さないような、ゴシック感のあるかっこいい雰囲気の歌声を聞かせる。高音には切実な感情も見受けられ、それもまた楽曲の世界観とリンク。そんな歌声によって、より直接的に楽曲に込められた感情を引き出した、グッドカバーだといえるだろう。

自身で行っている動画編集も、細かいところまでこだわりが感じられて見応えは抜群。映像も合わせて楽しみたい作品だ。



・ツギハギスタッカート ◆ 真島えま(Cover)




ポップでありながらどこか切ないサウンド感が魅力の楽曲「ツギハギスタッカート」。
そんなこの楽曲では『ポップで可愛いを意識して、可愛い感じの声でピッチをしっかり当てるところとリズミカルな感じに歌うことにこだわった』という、愛らしい雰囲気の歌声を聞かせる。先の「ジェヘナ」とはまた雰囲気が大きく異なっており、言われなければ同じ人が歌っているとは気が付かないだろう。
そんな可愛い雰囲気の歌声が、切ないサウンド感や歌詞の世界観とリンクして、余計に切なさを醸し出す。改めてその表現力の高さに気づかされる1曲だといえる。

ボーカロイドさながらの突き抜ける高音を聞かせている個所もあるので、そこにも要注目だ。



・とても素敵な六月でした ◆ 真島えま(Cover)

 



『時期を合わせて出したかった』と、2020年6月末に公開した、楽曲「とても素敵な六月でした」のカバー動画。

切り裂くようなギターサウンドが印象的なこのロックナンバーでは、『メリハリとABのブレスの量、サビでの爆発感を意識した』という歌唱を聞かせる。たしかにブレスを上手く使った、行間で魅せる歌声で全体を彩り、サビでは低いところから前に突き抜けていく歌声で一気に持っていく。全体的な声質はロックサウンドとマッチするかっこいい雰囲気になっており、同じ人が歌っているということにやはり驚かされるだろう。




今後の目標を訪ねてみると『現状維持をしながら、歌唱やイラスト、映像においての表現力を上げたい。自己満足でも誰かしらの印象に強く残るような作品作りを心がけたい』と話してくれた。

そんな思いのもと、現在はオリジナルも作っているということなので、これからのオリジナル作品の発表も期待して待っておこう。



【読者に向けて】
自己満足でやっているのに、たくさん見てもらって聴いてくださって、ファンの皆様に感謝しています。ありがとうございます。

プロとしての活動は明確には考えていませんが、将来的には今のこの活動をいかせるような人になりたいと思っています。



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