週末外国人ソロアイドル、葉月あすか。
「週末外国人」というのは、海外でライブを行うことが多いということからきている。実際にこれまで海外で100公演以上も行っているうえに、台湾では3度もワンマンライブを開催。2ndワンマンライブでは台湾であるにも関わらず82人もの集客を果たす等、世界を舞台に活躍中のアイドルだ。
ユニット活動を経て、ソロアイドルとして活動を始めたのは2015年1月。当然といえば当然だが、ユニット時代の楽曲はアイドル感の強い楽曲が多かった。しかしソロ活動後の楽曲には、自身が好きだというアニメやアニソンの影響が感じられるような、ロックなサウンドのものが多くなっている。そしてそんなサウンドは、やはり自身が好きだという「中川翔子」と共鳴する部分もあるだろう。
2016年06月には1stシングル「Tampopo Zeppelin」をリリース。オリコンデイリーランキング最高5位を記録した。以降、ライブ活動もリリースも、積極的に活動中だ。
・葉月あすか – Tampopo Zeppelin
2016年6月にリリースされた1stシングル。
思わず踊りだしたくなるような、明るい雰囲気のバンドサウンドで鳴らされるイントロから、ポップで明るいメロディーが始まるかと思うこの曲。しかし始まるメロディーはどこか切なげ。キャッチーなメロディーであることは間違いないものの、どこかクセを感じるメロディーの入れ方だ。そんななんとも言えない違和感にぐっと引き込まれてしまう。
AメロやBメロのメロディーは明るいサウンドに合った明るいムードである分、余計にサビの音運びが印象的になっている。
シンプルながらダイナミックな振り付けにも注目。振付を担当しているのは、「Psycho le Cemu」のメンバーでもある「YURAサマ」。覚えやすそうな振付なので、覚えておくとライブなどでもより楽しめるようになる可能性は高い。
・葉月あすか – BIG BONUS
2000年代頭のアニメの楽曲のような雰囲気を持ったこの曲は、展開が絶妙だ。イントロはまさしくそんなアニメのようなムードなのだが、歌のメロディーが始まると、突然別の曲が始まったのかと思うほどにぐっとロックな雰囲気に変わる。以降適度に双方の雰囲気を織り交ぜながら楽曲は進んでいく。そしてサビ前で次第にアニメ感が強くなり、サビではそれが爆発。こういった展開の面白さや、アニメ的なサウンドの気持ち良さは、間違いなく海外で受けるだろうと感じさせられる。
葉月あすかは太く伸びやかな歌声の持ち主だといえる。しかしこの曲では、楽曲の雰囲気に合わせて、極めてかわいい声で歌唱している。そんな彼女の表現力の高さも聴いてとれるだろう。
・葉月あすか – 太陽
こちらはそんな彼女の太く伸びやかな声をしっかりと堪能できる一曲。冒頭、≪with you/上に昇っていこう/太陽の道をたどって≫という歌詞で始まるのだが、≪いこう≫≪たどって≫と音を伸ばすような部位で、すごく綺麗に伸びていく声を聴くことが出来る。
楽曲としては全体的に疾走感のあるポップロックといった雰囲気を放っている。そんな雰囲気の曲なので、「BIG BONUS」とはまた違うジャンルのアニソン的。たとえばロボットや戦闘系のアニメのオープニングで使われていて、最終回などに挿入歌として流れてくることを妄想してしまうような熱さがある。
AメロからBメロ、そしてサビ・Cメロまでどこをとってもメロディーの耳なじみが良いというのもポイント。メロディーの良い楽曲が好きだという人には特に響くだろう。
タイや香港、台湾など月に2回程度は海外で活動しているという彼女。しかし当然東京でも活動していないわけではない。ライブの雰囲気が非常に楽しいというのも一つの特徴なので、国内でライブの機会があったら足を運んでみると良いだろう。
もちろんあえて海外の公演に参加してみるというのもそれはそれでまた違った面白さがあるはずだ。それはそれでおすすめできる。
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