東京を中心に活動中のシンガーソングライター、久保琴音。シンガーソングライターとして作詞作曲を手掛けるだけではなく、アートワークなども自身で手掛けるマルチクリエイターだ。
音楽の基本的なスタイルはアコースティックギターを用いた弾き語り。耳馴染みの良い艶やかな声でありながら、どこかスモーキー感もある歌声の持ち主で、そんな声とアコースティックギターの土っぽい音色は実に親和性が高い。楽曲自体にも、どこかそんな土っぽさが感じられる曲もあり、ポップス好きからブルースなどの土っぽい音楽が好きな人まで幅広くとりこにする雰囲気を持っている。
使用しているギターはテイラーギターのもの。同社のギターを使用している、同社が期待するアーティスト「NEXT GENERATION」の一人に選ばれており、「テイラープレイヤーズアーティスト」としてレコーディングセッションを行った経験も持つ。
そんな久保琴音は、歌だけではなくギターの音やソングライティング力など、満遍なく高いレベルにあるアーティストだといえる。
・久保琴音 – はねるはねる
そのタイトル通り、まさに「はねる」ように音を鳴らすギターが印象的な楽曲。自身曰く「心地いい感じの曲で、ライブでも人気の楽曲です」というように、そんなギターが醸し出すリズム感、メロディーの運びなどどこをとっても小気味よい一曲だ。特にサビの音の上がり方や、その前のBメロの音を詰め込んだようなメロディーの気持ち良さは格別。
この映像は先に触れてきた「テイラープレイヤーズアーティスト」としてのレコーディングセッションの映像で、全体的にバンドサウンドに支えられている。ドラムやギター、ピアノだけではなくキーボードやサックスも入っており、曲の持つ気持ち良さとサックスやキーボードが作り出す牧歌的な雰囲気が実にマッチしている。
久保の歌声はそんなバンドサウンドとも実に相性が良いということが分かる映像だ。
・久保琴音 – To Freddie
こちらも同じ、テイラープレイヤーズアーティストによるレコーディングセッションからの映像。歌われているのは「フレディーマーキュリーに向けた曲である」という楽曲、「To Freddie」。
J-POP的な楽曲というよりはむしろ洋の雰囲気を感じる楽曲で、たとえばソロで弾き語りをする際のJohn Mayerのような雰囲気がある。
またこの楽曲は、ソロでのアコースティックギターの弾き語りであるにもかかわらず、展開に全く飽きがこない。サウンドや歌声の強弱の差も大きく、展開も豊かなので、最初から最後まで引き込まれたままだ。そんな曲展開のアレンジ力の高さも感じる一曲。
この2020年には「リリースも予定している」という彼女。
ライブでその音楽に直接触れるというのも間違いなく一つの醍醐味だが、音源は音源で聴きこんでいきたいものだ。
そんな音源のリリースが年内にあるというのだから、楽しみにまっておこう。
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