山口県出身のシンガー、大賀廉人。
2001年3月生まれの若干19歳で、高校卒業後は医療関係の仕事に就きながらYouTubeやTikTokなどに歌唱動画を投稿。特にTikTokにおける注目度は高く、この2020年2月ごろに登録したにも関わらず、それから1か月と立たずにフォロワー1万人を達成。投稿動画の中には投稿から1週間とたたずに50万回再生を突破したものもあった。その後どんどんとフォロワーは増え続け、6月頭時点には4万人近くを数えるなど、聴く者をどんどん引き付けている。
その歌声の一番の魅力は、「小中学校の頃ずっといじめられっ子だった」という自身の経験が投影されたような繊細さと、感情があらわになったような荒々しさがないまぜになっている点。低音のかすれた雰囲気や高音域の澄んだトーンも魅力で、幅広い楽曲を歌いこなす。
最近ではオリジナル楽曲のレコーディングも完了。今後公開されていくであろう音源も楽しみな、注目の新鋭だ。
・花0714 / MY FIRST STORY Cover. 大賀廉人
MY FIRST STORYの人気楽曲『「花」-0714-』のカバー動画。ストレートで情熱的な愛を歌う歌詞と呼応するように、愛が溢れたかのような直情的な歌唱を聴かせるというのが、「花」-0714-という楽曲の魅力だろう。
大賀の歌声も、まさにそんな愛が溢れてしまったような、感情がこぼれる歌声だ。そしてもちろん時に情熱的な歌声を聴かせるなど、楽曲の持つ世界観を完璧に表現している。
本家Hiroの歌声とかなり近い声質・表現だといえるが、本家と比べると大賀の歌声の方がより内省的に聞こえてくる。情熱的な歌唱部分も、繊細な歌唱部分もどこか内省的な空気が香り、それが≪何一つ取り柄も持ち合わせていないけど/ねぇお願い/隣にいてよ≫という祈るような思いと絶妙にマッチ。
個性を発揮させつつも、楽曲の持つ魅力をしっかりと引き出すことが出来ている、グッドカバーだといえるだろう。
音楽を始めた裏には「いじめられっ子だった自分を変えたい」「無理と言われた夢を叶えて、みんなを見返したい」という思いもある。それが、彼の歌の一つの特徴であり武器でもある、溢れんばかりの感情表現に繋がっているのだ。
米津玄師がネットのスターから日本の音楽界のスターになっていったように、TikTok・Twitter・YouTube、どこから火がついてどこからスターが誕生するかわからないのが現代の音楽シーンの面白いところだろう。TikTokで特に高い注目度を誇る大賀廉人という一人のミュージシャンが、いつの間にかスターになっていたという可能性だって十分ある。今のうちから追いかけておけば、少しずつスターになっていく様をリアルタイムで共体験できるかもしれない。
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