大阪は高槻発のロックバンド、HEADLAMP。 

メンバーはBa.「白石 浩輝」、Gt./Vo.「平井 一雅」、Dr.「武村 奏」という3人組編成。

自分たちを大阪“情”ロックバンドと表現する彼らの大きな武器は、感情豊かに歌い上げるGt./Vo.平井の歌声。すんなりと胸に入ってくる中低音も魅力だが、特筆すべきは高音の美しさ。伸びやかで煌びやかな高音を聴かせ、それが元々豊かな歌声の感情をさらに色濃くする。バンドサウンドもそんな歌声と呼応するかのようにエモーショナルな演奏で、聴く者の心を掴む。

メンバーの個性を生かした、楽曲の幅も広い。それでいてどれもしっかりと自分たちらしいサウンドに仕上げることが出来るバンドだ。

2009年に前身バンドが結成されると、2010年にHEADLAMPへと改名。2012年には「閃光ライオット 2012」においてファイナルステージに進出。さらに2016年にも日本テレビ系人気番組「バズリズム」にて、「今年バズリそうなアーティスト14位」に選ばれるなど、評価は高い。

2019年には現在の3人組編成となり、8月から「6ヵ月連続配信企画」をスタート。翌2020年2月に無事に同企画を完走し、新曲全12曲のリリックビデオを公開した。

ここではそんな彼らに、メンバー一人につき1曲ずつ、紹介楽曲を選曲してもらった。




・HEADLAMP 『茨木駅』 #6ヶ月連続配信 第十弾 




まずこちらはドラムス武村奏チョイスの1曲だ。選曲理由は以下の通り。 

「今までやったことがない曲風にしていて、その中でも従来のバンドサウンドだけじゃなくシンセなども入れているから選んだ。」

12月公開のこちらの楽曲は、どこかクリスマスを思わせるようなシンセサウンドが入っていたり、牧歌的で愛に溢れたメロディーを鳴らしていたりと、季節の匂いが色濃く香る曲となっている。

また何より、とにかく終始メロディーが美しい。四の五の言わずにただメロディーや歌声に耳を澄ませて聴いていたいと思わせてくれる。




 ・HEADLAMP 『正夢』 #6ヶ月連続配信 第七弾 




2019年11月公開のこちらの楽曲はベース白石浩輝セレクトの楽曲。 

「ボーカル平井が曲を全部作っていて、曲を持ってきたときにめっちゃすき!と思った。楽曲的に新しいものとなった。」というその選曲理由からも分かる通り、冒頭のコーラス部分からすぐに新しさが感じられる。聞いていると、新海誠の世界のように壮大で美しい風景が目の前に広がり、一瞬にして引き込まれる。

そんな壮大な雰囲気のパートと、ライブバンド然としたタイトなサウンドのパートと、両方を楽しめるのも魅力だ。コーラス部分では一気に壮大な世界が広がるが、タイトなサウンドのパートではライブハウスにいるような気分になれる。そんな一見相反する雰囲気を共存させることに成功しているところに、彼らのセンスが証明されているといえるだろう。




・HEADLAMP 『Country mom』 #6ヶ月連続配信 第五弾 




2019年10月公開の楽曲。セレクトしたのはGt./Vo.の平井一雅だ。 

「一番楽しくできた曲。前に一度作っていた楽曲で、新たに3人で出すこととなった。後ろ向きな感じでもあったがとても前向きになっていった。描き終わったときは泣いた。」という思い入れの強い1曲となっている。

描かれているのは、故郷を離れて夢に向かって進んでいこうとする人の物語。それゆえバンドサウンドにも歌声にも力強さが宿る。それでいてどこかセンチメンタルさも感じられるそのサウンドや歌声は、まさしく故郷を離れて頑張る人のすべての思いを凝縮させているようだ。

地元に残る母を思い、聴いているうちに自然と涙がこみ上げてくる。きっとそんな人も多いだろう。



バンドとしての構成力が高く、質の高い歌声を聴かせるボーカルもいる。そしてメロディーセンスが高い楽曲を生み出すソングライティング力もあるなど、HEADLAMPというバンドは隙が無いバンドだ。これからさらに注目度が高まる可能性は極めて高いだろう。 

本来3月に予定されていたフリーワンマンは、5月の延期公演も再延期が決定。しかしいつか必ず開催すると言ってくれているので、その日を待ちわびながら、それまで楽曲を聴き込んでおこう。




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