大阪出身、関西圏を中心に活動中のシンガー、CROWN(森川千依)。
2歳半の頃からクラシックバレエを始め、18年間ほど熱を入れて活動。しかし両膝の半月板損傷、さらに1番のファンで在り続けてくれた母方の祖母の変死というショッキングな出来事によって、一度舞台から離れてしまう。しばらくはそのままステージから逃げていたが、「亡くなった祖母に向けての“ごめんなさい”と“ありがとう”を天国まで届けたい」と思うようになり、もう一度舞台に返り咲く事を決意。
残念ながら怪我の影響もありバレエを踊ることはできなくなってしまっていたが、それでもなんとか道を探し、一度はランウェイを歩くモデルへと転身。「MISS TOURISM EAST ASIA 2017」にてORIGINALITY賞を受賞するなど、モデルとしても評価されていたが、「どうすれば天国まで自分の姿が伝わるだろうか」ということを考え、改めてシンガーへと転向した。
以降「自分の歌声が全国の人の心に届けば、きっとその歌は天国までも届くはず」という思いで歌い続けている。いつか天国の祖母に自分の歌が届いた時、バレエ時代に毎回祖母が楽屋に持ってきてくれていた、百合と菊という変わった組み合わせの花束が空からもう一度届くことを信じて。
2020年2月29日には待望の1stシングル「HAPPY」をリリース。シンガーとしても、いよいよ本格的に歩き始めた。
・【期間限定】新曲「color」1コーラス
2020年2月9日にリリースされたシングル「HAPPY」に収録されている隠しトラック。
心寄り添うバラードとして評価を得ている楽曲で、穏やかなサウンドと彼女の持ち味の一つである暖かくも純度の高い歌声によって、極めて優しいムードが広がっている1曲だ。
≪誰にも頼れないなら 手を握って 隣で君に 似合う色を探そう≫と歌う歌詞の世界観も優しく、心を穏やかにしてくれるだろう。
またこの楽曲では、高音の綺麗さも堪能することが出来る。≪君の好きな色は何だろう?≫と歌うパートの「ロ」の部分などは特に透き通っていて、心が浄化される雰囲気がある。
・【期間限定】「HAPPY」1コーラス
こちらは同じく2月9日リリースのシングル「HAPPY」の、表題曲。
colorは穏やかで優しいサウンドの楽曲だったが、こちらは雰囲気がまたがらっと変わり、バースデーソングらしいポップでキャッチーな1曲。
サウンドも跳ね感のある音質で、様々な音で楽曲を彩っている。そんな中でもやはり暖かくて透明度の高い歌声は健在で、それがポップでキャッチーな楽曲になんともいえない無垢なムードをプラス。大人っぽくもあり、無邪気でもあるという独特の雰囲気に仕上がっている。
大人から子供まで、いろいろな人のバースデーで流したくなる楽曲だ。
・【歌詞付き】光が見えなくなっても※1コーラス抜粋
作曲家・巴子がリリースした1stアルバム「瑠璃色プリンセス」に収録されているコラボ楽曲。
この楽曲では、よりまろやかなトーンで、力強い歌唱を聴かせているのが印象的。サビではやはり暖かくて透明度の高い歌声を響かせているものの、AメロやBメロではふくよかで柔らかい低音を鳴らす。それが楽曲全的になんとも力強くもセンチメンタルなムードを与えているのだ。
この楽曲によって彼女が、低音パートから高音パートまで、それぞれのパートに違った魅力を持つシンガーだということに気が付くだろう。
波乱万丈に生きてきた彼女が鳴らすとても優しく暖かい音楽は、きっと同じように波乱万丈に生きる人の心を穏やかに、優しくしてくれるだろう。もちろん、澄んだ高音によって荒んだ心を浄化されたい人にもおすすめできる。
8月には誕生日を迎え、生誕祭ライブも企画されていたが、新型コロナウイルスの影響で延期に。それでも「諦めずに活動していきます」という彼女のこれからに、要注目だ。
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