近藤佑香　ウィスパーながら存在感もある、唯一無二の歌声

北海道札幌市出身、現在は関東で活動中のシンガーソングライター、近藤佑香。

ウィスパーな柔らかいトーンでありながら、しっかりと通る存在感抜群の歌声を放つ彼女。

コーエーテクモゲームスよりリリースのゲーム「ライザのアトリエ」にてイメージボーカル曲の歌唱を担当。さらに軽自動車専門店「クレタ」のTVCMにてサウンドロゴ歌唱・ナレーションを務めたり、あるいは人気声優等のコーラスワークを行ったりと、シンガーソングライター以外にも活動の幅が広いということが、その声の魅力の何よりの証拠だ。

2015年よりシンガーソングライターとしての活動を開始させると、2017年1月には1stアルバム「白も霧も」リリース。アレンジャーに松倉サオリ氏を迎えた同アルバム収録楽曲「明日はふたりの宝物」のMVは、札幌地下歩行空間にて1ヶ月の間上映された。そして同年2月より関東へ活動拠点を移し、東京と大阪でのワンマンライブも成功させる。

この2020年にも、６月27日に待望のNew CD「オアシス」をリリース。さらにバースデーワンマンライブを開催。

「心」を大切に歌いながら、どんどん存在感を高めているシンガーソングライターだ。

・アルバム「オアシス」のダイジェスト動画

この６月にリリースされたばかりのMaxi Single「オアシス」のダイジェスト動画。

タイトルトラックでもある１曲目の「オアシス」は、跳ね感のあるポップでキャッチーな楽曲。心地よく弾んだリズムにのせて奏でられる気持ちの良いメロディーが、心を穏やかな気持ちにさせてくれる。

２曲目「かにのうた」は、童謡のようなタイトル通り、愛らしい雰囲気のかわいい楽曲。ドラマチックで遊び心溢れるサウンドと≪自分の生きるペースで歩いていこう≫≪選んだ相手間違えたみたいちょきちょきさよならあなたに用ないわ≫といった想いの入った歌詞も魅力的。

３曲目「夕方のにおい」は、本当に夕方のにおいが浮かんできそうな、ノスタルジーとセンチメンタルをないまぜにして凝縮させたようなサウンドが印象的な楽曲。震えも感じられる歌唱の表現力は圧倒的で、楽曲の世界観の中に吸い込まれてしまう。

４曲目の「その道」は、アコースティックギターのサウンドの中で≪その道を進めば急な坂を上るかもしれないけど光は今も眩しい≫と歌う楽曲。サビ部分のメロディーの音運びが個性的で、そこに稀有な才能の持ち主であることが感じられる。

全曲通して、彼女の様々な魅力を感じられる作品であるということは間違いない。

・明日は二人の宝物／近藤佑香【Music Video】

1stアルバム「白も霧も」に収録されている楽曲であり、MVが１か月の間、札幌地下歩行空間にて上映されたという作品。

彼女の魅力の一つである、ウィスパーでどこまでも澄んでいて、じんわりと心にしみわたるような歌声。音数がそこまで多くないこの楽曲では、その歌声の魅力を余すところなく堪能できる。また、そんな音構成の楽曲だから、その歌声の存在感や通りの良さももちろん強く感じられる。声の良さに酔いしれながら聴いていきたい１曲。

この楽曲を最後まで聞けば、時に力強くも響き、時に心に寄り添うようにも響くその歌声は唯一無二のものだと感じられるだろう。

誰もが予定通りに物事を進めるのが難しくなってしまったこの2020年。彼女も２枚のCDをリリース予定だったが、今のところ１枚しか出せていないという。でも逆に、その分楽しみがまだ待っているともいえるだろう。

「最近はライフワークとして、YouTubeにてカバーソングを毎週更新中」とのことなので、そんなYouTubeで彼女の歌声に触れながら、次のリリースを待っていこう。

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