繊細な詞世界とサウンドで、聴き手の内面にじっくりと沁み込むような音楽世界を描くシンガーソングライター、中川昌利。

子どもの頃からアコーディオンやアコースティックギターなどで音楽に親しんで育ったという彼は、2014年頃から宅録や弾き語りでの音楽活動をスタート。下北沢、高円寺、新宿のライブハウスを中心に出演してきた。
2016年には自主企画「シモキタOVER」を始動し、邦楽インディー界で注目を集めているアーティストを多数招いて共演。その他にも自身の長年の憧れである川本真琴と共演を果たしたり、ロックバンドtetoの作品にピアノとして参加したりと、さまざまなアーティストとコラボしている。
また、これまでに自主制作EP「もう僕らはふつうに」や配信シングル「やさしいね、」「わたしあなたわたし」「アホウ」「ぼーいずどんくらい」など、多数の音源を発表。その世界観は着実に多くの人に届きながら、話題を呼んできた。




・アホウ MV 中川昌利


 


「アホウ」は、自身の代表曲のひとつ。ミニマルで繊細なサウンドに乗せて情景を綴るような詞世界が印象的なミディアムナンバーだ。 

80年代から90年代初頭の空気感を意識したというMVの映像も注目ポイントのひとつ。ノスタルジックな歌詞の描写と合わさって、懐かしい東京の町並み・風景を感じさせてくれる。
また、タイトルにもある「アホウ」をテーマに、詩的に「男の子」「女の子」を綴ったサビも魅力のポイントだ。どこかアンニュイで、なおかつ優しさや温かさも感じさせる一曲として聴いてみてほしい。




・やさしいね、MV 中川昌利 



2019年に配信シングルとしてリリースされた「やさしいね、」。軽快に聴かせるバンドサウンドとメロディが特徴のこの曲は、ポップなテイストとは裏腹に、歌詞には仄かな棘も込められている。 

昔から落ち込みがちで、音楽などのコンテンツに共感して救われてきたという彼。だからこそ自身も音楽を作る側に立って、「人の持つナイーブさ」を表現しようとしてきたという。ただ甘いだけではない恋心をシニカルに歌い上げるこの曲には、そんな彼のスタンスが表れている。




・どして僕等は途方に暮れる

 



最新作としてMVが公開された「どして僕等は途方に暮れる」は、普遍的なメロディとサウンド、鮮やかな詞世界が一体になって、聴き手に心地良い浮遊感をもたらすナンバーだ。
キャッチーで多幸感のあるメロディが印象的な一方で、歌詞にはただ明るいだけではない味わい深さがある。ユニークな表現で見せるストーリーソングとしても、遊び心に満ちたポップナンバーとしても必聴だ。



「誰も言い表せていない、表現できないものを作りたい」と語る中川昌利。シンガーソングライターとして普遍的な魅力と確かな個性を発揮する彼が、その音楽世界をこれからどのように広げていくのかますます期待が高まる。 

7月初めからはこれまでライブ会場限定だった音源「nakagawa no demo Ⅰ」が邦楽専門セレクトショップwefan recordsで取り扱いをスタートするなど、その音楽はますます多くの人に届きつつある。今後もスタジオライブ動画の収録・公開や新たな音源の制作など、より新しいことを始める準備を進めているそうなので、これからの彼の活動にも要注目だ。




【公式HP】

https://www.nakagawamasatoshi.info/


【Twitter】

https://twitter.com/yamamonakagawa


【YouTube】

https://www.youtube.com/channel/UCUu2fx_oNxNjGWdhTDcsyCw