ボーカロイド音楽シーン黎明期から活躍し、多彩な表現で支持を集めてきたボーカロイドプロデューサー、のぼる↑。
ボカロ文化が始まったばかりの2008年にニコニコ動画へ楽曲「ツバサ」を投稿することで活動を開始したのぼる↑は、2009年に投稿した楽曲「恋はきっと急上昇☆」が圧倒的なスマッシュヒットを記録して話題に。続く投稿曲「鎖の少女」も投稿から数日でVOCALOID殿堂入り(ニコニコ動画での10万再生突破)を果たすなど、ボカロPとして不動の人気を確立した。
その後も「サヨナラ・グッバイ」や「白い雪のプリンセスは」、「モノクロ∞ブルースカイ」、「ショットガン・ラヴァーズ」などヒット曲を連発し、ボカロシーンで長く活躍。楽曲ジャンルはギターロックからバラード、ポップスなど幅広く、さまざまなネット音楽ファン層から注目を集めてきた。
2015年には一旦活動を終了したものの、2017年に楽曲「ハウリング・マイハート」の投稿と合わせて活動再開。以降もコンスタントに楽曲投稿や作品リリースを行いながら、現在までボカロ音楽シーンの中を進み続けている。
・鎖の少女-Re Alive- / のぼる↑ feat. 初音ミク
のぼる↑の最大の代表曲とも言える「鎖の少女」。その投稿10周年を記念して公開されたのが、ロックアレンジver.となる「鎖の少女-Re Alive-」だ。
重厚なラウドギターロックサウンドと、原曲の持つ切なくエモーショナルなストーリーが一体になって聴かせるこの曲は、ボカロシーン黎明期の名曲をまた違ったかたちで鮮やかに見せてくれる。コメント欄では当時小学生や中学生だったというリスナーの声が溢れていて、楽曲を通してボカロの歴史まで感じさせてくれるのが印象的だ。
普遍的なボカロソングを現代的なボカロックへと生まれ変わらせた一曲として聴いてみてほしい。
・鎖の少女 -Chain Girl- / のぼる↑ feat.初音ミク
2009年10月にニコニコ動画に投稿された原曲「鎖の少女 -Chain Girl-」は、10周年のロックアレンジver.とは大きく違った、テクノポップ調のサウンドが特徴となっている。
アッパーなビートとは裏腹に歌詞のストーリーは胸を締めつけるような葛藤を描いていて、周りの評価や期待に振り回されて自分を見失ってしまう苦悩の表現から、当時ニコニコ動画のメイン視聴者層だった学生層の共感を集めていたという。現代のボカロシーンを中心に聴いている若い世代のリスナーにもぜひ知ってほしい名曲だ。
「鎖の少女-Re Alive-」とのアレンジの違いにも注目しながら聴いてみよう。
ボカロの歴史を語る上で欠かせないボカロPの一人であり、現在進行形でシーンの最前線で活躍するクリエイターでもあるのぼる↑。確かなテクニックとセンスに裏打ちされた多彩な楽曲で見せるのぼる↑が、今後どのような世界観を見せてくれるのかますます期待が高まる。
最新の投稿情報やCDなどの発表の情報は、のぼる↑の公式HPや各種アカウントから要チェックだ。
【公式HP】
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【YouTube】
https://www.youtube.com/user/noborustudio
【ニコニコ動画】
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