力強いギターロックサウンドとストーリー性豊かな詞世界で魅せるボーカロイドプロデューサー/コンポーザー、たべっこ。 

2013年に楽曲「No More」をニコニコ動画に投稿して活動をスタートさせた彼は、その後もコンスタントにオリジナル曲投稿を展開してきた。

2019年3月には11作目「才能なんてないと叫ぶ」を投稿し、この曲がYouTube上でスマッシュヒットを記録。ボカロPとして一気に知名度と人気を高めることになる。その後も「6th sense」「果てぬミライのその先へ」「四畳半メランコリック」など数万再生を数えるヒット曲を生み出し、現代ボカロシーンの中で存在感を増してきた。

歌い手とのコラボでも注目を集め、気鋭のソングライターとして着実に支持を広げる彼の楽曲を紹介していこう。




・才能なんてないと叫ぶ / たべっこ feat.キオ (Official Music Viceo) 




たべっこの代名詞とも言える楽曲「才能なんてないと叫ぶ」。2019年に投稿され、2020年8月にはボーカルにキオを迎えたリメイク版も公開されたことで話題を呼んだ。 

原曲の持つ重厚なギターロックとしてのインパクトはそのままに、より洗練されたミックスで描くアンサンブルとエモーショナルな歌唱がまさにひとかたまりの「叫び」となって聴き手に迫るキラーチューンに仕上がっている。

そんなサウンドの中で描かれる歌詞のストーリーにも注目。「自分自身への意思表明と同時に、同年代や10代の人たちの背中を押せる楽曲」になっているそうで、将来についての不安や劣等感、思春期特有の感情を爆発させるような詞世界が印象的だ。

鋭い刃のようにアグレッシブで、鬱屈とした現状を切り裂くパワーを秘めたナンバーとして聴いてみてほしい。


原曲となった初音ミクver.は現在80万再生を突破。こちらも併せて注目しよう。






・四畳半メランコリック / たべっこ feat.初音ミク 




2020年5月に公開された「四畳半メランコリック」は、ギターロックとシンセサウンドの融合が疾走感と清涼感を生むデジロックナンバーだ。 

耳に残るメロディとの一体感でキャッチーに聴かせながらも、理想と現実のギャップに苦悩しながら前に進む思春期のリアルな心の内を描く歌詞と合わさって、どこかノスタルジックな情景を見せてくれる。中盤では激しいギターソロも展開されたりと、アレンジにも攻めの姿勢を感じさせるのが見どころだ。

サイケデリックな演出で魅せるアニメーションMVも注目ポイントのひとつ。目まぐるしい展開の中にも切ない表情を見せる映像作品として観てほしい。




・果てぬミライのその先へ / たべっこ feat.初音ミク - MV 




現在はYouTubeチャンネルの登録者が1.6万人を突破しているたべっこ。登録者1万人を超えたときに作ったのが、この「果てぬミライのその先へ」だという。 

そこに込められているのは「あなたたちがいてくれたから、僕は頑張れる」というリスナーへの感謝と愛。たくさんの人が聴いてくれているからこそ未来を見て前に進める、という気持ちがストレートな言葉で綴られていて、ポジティブなメッセージが詰まった一曲に仕上がっている。クライマックスのシンガロングでは、交流のあるボカロPたちと一緒にたべっこ自身もコーラスを歌っている点にも注目しよう。

「ありがとう、これからもよろしく」。そんな彼の言葉が込められたメッセージソングとして必聴だ。



「聴き手の共感を得られるような曲を作っていきたい」と語るたべっこ。その楽曲は確かな体温を持ち、臨場感あふれるストーリーとメッセージを放ちながら感情を揺さぶってくれる。 

今後も新曲の公開を控え、新しい音源の製作も進めているという。そんなたべっこがこれからどんな世界観を見せてくれるのか、要注目だ。




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