平均年齢およそ20歳、自分たちの表現スタイルで国内ロックシーンを駆けるロックバンド、C Case。
2017年12月に結成されたC Caseは、都内を中心に年間100本近くのライブを行うなど、生粋のライブバンドとしてのスタイルを貫きながら精力的な活動を展開。「NEW LINK!」「TOKYO CALLING」「でらロック」といった大型サーキットイベントにも出演を果たし、要注目の若手バンドとしてライブハウスシーンを賑わせてきた。
その音楽性はオルタナティブロックやパンク、ガレージロックなどさまざまなジャンルのエッセンスを内包し、粗削りだからこそガツンと響くサウンドの中心で、Vo.Gt.石ツ瞭斗の感情むき出しのボーカルが確かな体温をもったストーリーを描き出している。
そんなC Caseの楽曲やライブパフォーマンスを、映像を通して観ていこう。
・C Case -未成年青春実録 (MV)
2019年12月には自身初の音源となる 1st EP「Teeeen」をリリースしたC Case。2020年3月にはその中から収録曲「未成年青春実録」のMVが公開され、再生回数は10,000回に届きそうな勢いを見せている。
イントロから耳に残るギターリフが鳴り響き、そこから流れ込むようにアンサンブルが広がってローファイな疾走感を放つこの曲。歌詞では青々とした青春の情景が綴られていて、聴き手の中にあるノスタルジーをくすぐってくる。どこか痛々しく、気恥ずかしさすら感じさせながらも、愛おしいと思える記憶が呼び起こされるような世界観だ。
飾らない音と言葉で感情を揺さぶる、ド直球のオルタナティブロックナンバーとして聴いてみてほしい。
・C Case - 2019/12/12「自主企画"Basket Case"」@下北沢近松(ライブ映像)
2019年12月に初めての自主企画「Basket Case」を開催したC Case。そのライブ映像では、徹底的にライブバンドとしての姿を貫いてきた彼らのステージの魅力が、生々しい熱量とともに伝わってくる。
いい意味で粗削りな演奏とストレートな楽曲の数々が疾走感を生み、等身大の言葉のひとつひとつが、彼らの人間味を映し出す。そんなステージから、彼らが「愛されるバンド」であることが伝わってくる。圧倒的な興奮を見せるフロアのテンションも印象的だ。
コロナ禍の現在でも「ライブには絶対に客がいてほしい」とライブバンドとしてのあり方を語っている彼ら。現状でも可能なかぎりライブ活動を行いながら、歩みを止めることなくステージに立ち続けている。
・C Case - Peace(MV)
1st demoに収録された楽曲「Peace」のMVでは、現在と比べてもより粗削りな、光る原石としてのC Caseの姿をうかがい知ることができる。
ゴリゴリのサウンドが塊になってぶつかってくる爆発力、どこか気だるげな歌声の中にもエモーショナルな熱量を含んだボーカル。聴き手の頭の中に音の波を注ぎ込んで、否応なしにテンションを上げてくれるようなアッパーなキラーチューンだ。
この時点ですでにバンドとしての個性を確立していたC Caseの、初期からの代表曲として注目だ。
「好きなことをやることで苦労するかもしれないけど、それがいい」と、バンドとしての生き様を語っているC Case。「ずっと音楽をし続けるバンドになりたい」と考えているそうで、リスナーにもその変化を追い続けてほしいという。
今後も新しいCDの製作など、さらなる活動展開の準備を進めている彼ら。すでにライブハウスシーンの中で確かな存在感を築いているC Caseが、これからどんなストーリーを見せてくれるのか要注目だ。
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