世阿弥/DJ MURASAME/djKiller/Persona名義でも活動する作曲家、Tatsh(タッシュ)。
18歳から音楽家としての活動を始め、「beatmania IIDXシリーズ」のサウンド・ディレクターを務めるなど、数多くの音楽ゲーム楽曲を制作。現在は主宰するTatshMusicCircleの作品リリースの他、国内外の音楽ゲームやアニメ、アーティスト等、多岐に渡って楽曲を提供中。
2020年春の音系・メディアミックス同人即売会「M3」からは、小説を楽曲で表現する試みも展開。小説『HARMONIX』シリーズの原作を担当し、音楽も制作している。さらに12月にデビューワンマンライブが行われるガールズユニット「水花-suika-」の1stアルバムにて全曲の作・編曲を担当と、その活動はとどまるところを知らない。
また、「VRの魅力を伝えていきたい」という思いもあり、今後は“VCompoer”と名乗りVTuberやVSingerへの楽曲提供にも力を入れたいと考えている。ますますその活動の勢いが増していくであろう作曲家だ。
・BLUE&RED
自身41枚目のCDであり、初の2枚組作品となっている1作。
1枚目はボーカルを主軸にした作品が連なっており、イメージカラーは黄色。「忍びの恋を綴った歌詞の方にも注目していただきたい」という、“浅野姉妹プロジェクト”とコラボした和の匂いがする楽曲も収録されている。
2枚目はインストゥルメンタルで構成されており、より音楽的にコアでストイックなCD。イメージカラーは赤。
これらは、3月からリリースを続けている「小説を楽曲で表現する試みの第三弾にあたり、小説のイメージ曲なども入れている」という作品。「自分らしさが感じられる作品となっており、他のCDでは聴けないようなオリジナリティが詰め込まれている」という意欲作だ。
・TEARED/TatshMusicCirclePV
2020年8月13日、DL限定でリリースされたアルバム「TEARED」。家族の絆をテーマに小説を書き、その小説の内容に即した楽曲を収録しているという、小説を楽曲で表現する試みの「第二弾」作品。
穏やかかつディープな響きでイメージを広げていく「水のマテリアル」。疾走感のあるサウンドとクールなメロディーで引き込む「TEARED」。抜群の透明度と広がりを誇る「涙の解決」。ダンサブルなサウンドで力強さが感じられる「未来のリベレイト」。といったバラエティ豊かな楽曲群が並んでいる。
そんな様々な楽曲たちによって、よりどっぷりとその世界観に浸らせてくれる作品だといえるだろう。
・【M3-2020春】TatshMusicCircle【物語†音楽ゲーム・女性ボーカル】XFD
2020年春M3作品「HARMONIX」。こちらは小説を楽曲で表現する試みの「第一弾」作品だ。まず最初に小説を作り、それに合わせて曲を作成していくという形で制作は進んでいった。
そんな小説のあらすじはこの動画内でもある程度紹介されていて、「音楽が失われた世界で、勤務先の会社内の立ち入り禁止区域で双子の少女と出会った主人公イクスが、二人を連れて逃亡する」ところから物語は始まる。
CDにはTatshらしいサウンドに仕上がっている楽曲群が収録されていて、「ゆく先は見えずともfeat. 佐藤アスカ」ではエネルギッシュなサウンドと歌声で光を見せ、「同じ明日へ… feat. Leina」では儚げな歌声と切実なメロディーで深く入り込ませる。
音楽と物語で広げていくその世界観は、まるでアニメやドラマを見ているかのように楽しむことができる。音楽だけでも小説だけでも楽しむことは可能だが、できれば両方楽しむことをおすすめしたい作品群だ。
8月に参加したミュージックVケットでは、「実際の即売会とは違う良さがあった」と感じたというTatsh。このコロナ禍において自身のライブは延期になってしまったが「落ち着き次第ライブをやりたい」とも考えている。
そして何より「Vcomposerとして活動していきたい」と、今後のVtuberに対しての楽曲提供に前向きだ。依頼も受け付けていくということなので、ハイクオリティな楽曲制作者を探している人は、連絡してみると良いだろう。
【読者に向けて】
音楽ゲームへの楽曲提供・Vtuberへの楽曲提供を頑張っていきます。
小説CDに関しても取り組んでいくので、是非聴いて欲しいです。
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