2019年結成にされたギターレスバンド、ITAZURA STORE。
メンバーはVocal/Flute/Synthesizer『AKANITA』、Keyboard『YURINSHI』、Drums『ZEN』というスリーピース編成。
キャッチーなボーカルメロディと、ポップな曲調の中にジャズやクラシックを基調としたコード感、ブラックミュージックをルーツにしたドラムで都会的かつスリリングなサウンドを奏でる。根幹にはシティポップが感じられるが、それだけではなく様々なジャンルの音楽を織り交ぜる現代的なセンスも色濃いというのが彼女たちならではの特徴だ。
2019年8月には1st EP『ITAZURA STORE』をリリース。メンバー自ら制作したMV『スパイシーミュージックック』を公開。
この2020年8月にリリースした『初回』がApple Music公式プレイリスト『J ROCK NEW STAR』等に選出。さらに『ITAMI GREENJAM'20』審査員特別賞受賞、第35回吉祥寺音楽祭『第19回吉音コンテスト』準グランプリ、『BAYCAMP2020 TIP OFF ACTオーディション』最終選考15組に選出と、その音楽性は高く評価されている。
2020年1月より2ヶ月に1度のペースでMVを公開中。自分たちの音が届く範囲をどんどんと拡大中の、期待の3人組だ。
・デジタル配信曲『初回』MUSIC VIDEO / ITAZURA STORE
キャッチーでありながらも憂いを帯びたメロディー。ジャズやクラシックのコードワークからくる力強くも心地よいサウンド。ブラックミュージックのグルーヴ感と、この楽曲『初回』には、ルーツの違う3人のそれぞれのカラーが、バランスよく詰め込まれているといえる。これまでは「曲ごとに誰かのカラーが目立つことが多かった」と話す彼女たちだが、この曲ではいい塩梅でミックス。それにより従来のシティポップのさらにその先を魅せる、新感覚のサウンドを生み出すことに成功している。
そんなこの楽曲には全体的にビタースウィートなムードが漂う。音に浸かりながら、夜に一人でじっくりと聞きたい1曲だ。
・ITAZURA STORE『sen』MV YouTube限定配信曲
AKANITAが生み出し、複雑なコードを用いて作り上げたアンニュイなメロディーラインや、目まぐるしい展開を取り入れるなど工夫を凝らして3人で編曲した1曲『sen』。
メロディーラインのキャッチーさと、その中にある大人な深みが心地よく、いつまでも聴いていたいと思える。全体のサウンドにはR&Bやジャズの要素が感じられるが、道中にはラップ・ポエトリーリーディングも入ってくるなど、やはり一筋縄ではいかない。この楽曲にもまた彼女たちの魅力が十二分に詰まっているといえるだろう。
詰め込みすぎないその音数も絶妙だ。メロディーの美しさを昇華させ、それぞれの楽器の存在感を強固にし、全体の雰囲気を良化させることに繋がっている。音で溢れた音楽に疲れた人に、是非聴いていただきたい。
・ITAZURA STORE『カラベラ』MV YouTube限定配信曲
YURINSHIが原案を出したという1曲。
ダンスミュージックやフュージョンをベースにしながら、“いたずらごころ”をコンセプトにして制作。デジタルプリミティブとでもいうべき時代のダンスミュージック、フュージョンを現代的に鳴らすそのサウンドは、ある世代には懐かしく聞こえ、ある世代には新鮮に聞こえるだろう。ターゲットだと話す『20代後半から30代前半の男女』にはちょうど懐かしさと新鮮さが半々くらいに入ってくるのではないだろうか。
歌詞のテーマとなっているのはSNS。≪「いいね」増えた減った気にしてんの 存在価値をはかってんの≫と歌う現代的なテーマも面白い1曲だ。
2021年4月にはアルバムのリリース予定もある彼女たち。「今年はツアーがキャンセルになってしまったので、来年は東名阪ツアーを行いたい」と意気込んでいる。
これからの大きな目標は「大型フェスに出ること」。そう遠くない未来にその夢はきっと叶うだろう。彼女たちの音楽を聴いた多くの人は、きっとそう思うはずだ。
【HP】
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https://www.instagram.com/itazura_store/?hl【ライブ情報】
12月12日(土)渋谷nostyle
12月13日(日)吉祥寺DAYDREAM(武蔵野音楽祭)
12月19日(土)吉祥寺DAYDREAM(ワンマンライブ)
12月26日(土)新代田FEVER
1月18日(月)下北沢MOSAiC