tonari no Hanako　切なくて愛おしい、居心地の良い新感覚POPS

プロデューサー『ame』を中心とし2019年に結成されたバンド、tonari no Hanako。

「視覚から得られる情報も大切にしたいので、アートワークも意識して一つの作品作りをしている」と話すよう、アートワークや映像まで自分達で制作するというのが一つの特徴。

サウンドは内向きなムードのあるPOPSで、そこにジャズの要素が香る。おしゃれでありながらも耳なじみが抜群で居心地のよいその音空間は、実に中毒性が高い。

プロデューサーであり作詞作曲を担当するameは「自分が聴きたい音楽を作るように徹底的に追求している。軸はブレずに、自分が良いと思ったものを世に出していきたい。歌に感情を乗せるという表現方法ではなく、そのシーンに浸っていく心地良い音楽を意識して制作している」と制作時の意識を明かしてくれた。

2019年6月には1st EP『切ったら、空』をリリース。同作は『CDショップ大賞2020北陸ブロック賞』を受賞した。新感覚のPOPSでありながらも高い評価は受けるその音楽は、だんだんと届く範囲を拡大中。

・tonari no Hanako - short hair (Music Video)

2020年３月25日にリリースされた2nd EP『青ざめて春』に収録されている楽曲『short hair』。「コロナ禍で発売も、CDセールス・ダウンロード数は想定以上になった」という同作。この楽曲もYouTubeでのコメントが100件を超えるなど、多くの人に注目されている。

その理由は、優しいおもちゃ箱のような、お洒落で温かいサウンド感や心地よいメロディー感だけではない。もちろんそれも多くの人を引き付ける所以であることは間違いないが、≪あの子が髪を伸ばしたらきっとあなたはどハマりするからショートが似合うね、断然！って言っておいた≫と歌う切なくて愛おしい世界観も、多くの人の心とリンクし引き付けた理由の一つだ。

そんな音の心地よさと歌詞の切なさ、いじらしさの中で、何とも言えない感情になる。

・tonari no Hanako - 春風 (Music Video)

2019年６月にCDリリースし、CDショップ大賞2020北陸ブロック賞を受賞した作品『切ったら、空』。こちらは、FM石川の目に留まり5月度POWER PLAYも獲得した同作に収録されている１曲『春風』。

柔らかい鍵盤の音色。まさに春風のように駆け抜けていくバンドサウンド。柔らかくて心地よいボーカル。そしてポップで口ずさみたくなるようなメロディーライン。気持ち良い音のオンパレードと、≪相変わらず絶妙な距離感でいて最近じゃ発展の気配もなくて≫≪柄にもないんだけど色気も必要かなあ≫という愛らしい世界観に、思わずほっこりする１曲だ。

・tonari no Hanako - セーターの下 (Music Video)