京都出身のロックバンド、花団。知る人ぞ知るコミックバンドだ。


1999年、花より団子を略した「花団」という名称で活動を開始。その後4年間の活動を経て2003年、バンドとして上京する。

上京後は圧倒的なライブ本数をこなしていく。その数は年間100本を超える年も少なくなかったという。


その類稀なコミックバンドスタイルが大いに話題を呼び、マキシマムザホルモン、サンボマスター、10-FEET、鼠先輩など著名なアーティストのオープニングアクトに度々起用される。


そんな花団には「前座の神様」というなんとも花団らしい威名がついた。オープニングアクトに起用することは、主役バンドにとっても大きな決断である。


オープニングアクトのステージング次第で、最高潮のボルテージでステージに立てるか否かが決まるからだ。威名のユニークさに目が行きがちであるが、当時多くのバンドから信頼をされていたことが見て取れる。


そんな花団は着実にキャリアを積み上げていった。2005年、1st自主制作アルバム『恋のマグニチュード』、2007年には2nd自主アルバム『恋のテンテコダンス』をリリースし、多くの有名ロックイベントに出演。


そうしてついに2010年、ユニバーサルミュージックより待望のメジャーデビューを果たす。しかしここでもまた花団らしさが爆発。なんとメジャーデビューした後もバンドとバイトを両立をしながら活動を続けてたという。


そんなひたむきで誠実な活動スタイルから人気を得ていった花団は、2011年、デビュー曲『俺のブーメラン』がヒットする。

本記事では花団のヒット曲である『俺のブーメラン』について執筆する。




花団 / 俺のブーメラン(short ver.)



花団 / 俺のブーメラン(short ver.)【目指せ4000時間】花団 『俺のブーメラン (Live)』in MatchVox




言わずと知れた花団の代表曲『俺のブーメラン』の映像を2本紹介していこう。


タオルを回して盛り上がれる曲が欲しい!という思いのもと制作された本楽曲は、西城秀樹氏の『ブーメラン・ストリート』から着想を得たという。


そうして完成した『俺のブーメラン』は代表曲となっていくわけだが、ミュージックビデオも大きな話題を呼んだ。

なんと西城秀樹氏が出演し、コーラスに参加してくれたという。


また、ブーメランパンツを穿き「そんなの関係ねぇ!」のギャグで一世を風靡した小島よしお氏も出演している。

コミカルかつポップなだけでなく、豪華なキャスティングにより、作品はさらに魅力的なものとなった。

2本目にご紹介するのは、2020年5月3日に公開されたライブクリップだ。
八王子Match Voxにて演奏された本映像は、新型コロナウイルス感染拡大に伴って営業形態をシフトせざるを得なくなったライブハウスへの応援として花団が贈ったものだ。


約10年前に『俺のブーメラン』がリリースされて、ずっとリスナーに支持され続けてきたことが人目見てわかる映像となっている。

ライブハウスの爆音の中でもキャッチーな旋律とそのリリックがわかりやすく丁寧に耳に届く。


それに呼応してリスナーは手を挙げ各々のやり方でリズムを取る。この掛け合いはもはや信頼関係に近く、音楽の本質的な部分だと感じる。




いかがだっただろうか。


『俺のブーメラン』を通して、花団というバンドの魅力に迫ってみたが、音楽だけでなく、人柄までも魅力的であることがご理解いただけたと思う。


彼らの人柄の良さは、花団の密かな目標にも通ずるところがある。それは、CDショップの棚ジャンルに「コミックバンド」の区分を作ることだという。


確かに「ロック」や「ポップス」は存在するのに、「コミックバンド」の枠が無い。考えてみれば不思議な話だ。

コミックバンドというジャンルを作り、これから出てくる新しい才能に「あんなバンドになりたい!」と思いたいという。

本記事を目にしている読者たちに、花団の魅力が最大限まで詰まった楽曲『俺のブーメラン』を、ぜひ一度聴いてみて欲しい。


【Official Blog】

https://profile.ameba.jp/ameba/hanadan-blog/


【Twitter】

https://twitter.com/hanadan1999