宮城県は仙台出身のシンガーソングライター、Rake。
2010年にデビュー。翌2011年3月にリリースした楽曲『100万回の「I love you」』は、
ヨコハマタイヤCMソングとして話題となりスマッシュヒット。
2021年4月現在までにYouTubeでのMVの再生回数3500万回以上を記録している。
2015年8月、「音楽業界が変革している中で、一度自分の表現を見直したいと思った」
という考えから、活動休止へ。
その後、アメリカで赤い甲冑を身につけた侍の格好をし、
ギターを弾きながらのパフォーマンスにチャレンジ。
また演劇をやっている仲間に演劇を教えてもらったり、本を書いている仲間と一緒に創作したり、
音楽以外のジャンルに触れる機会を作り、表現者としてのアプローチを展開。
そして2018年4月、“Samurai Japan Project”を始動し、日本をテーマにした”侍写真”の配信を開始。
2万人以上の海外の方にフォローされる。
翌2019年からは侍の姿はそのままに、キックボードを使って北海道から沖縄までを旅しながら、
日本各地の素晴らしい景色や文化をインスタグラムで発信。
残念ながら、コロナの影響にて佐賀で断念するも、旅を通じた多くの出会いがあった。
Rakeの曲を知っているリスナーとの出会いもあり、音楽の力を改めて実感する。
そして、音楽活動を再開することを決めた。活動再開後はYouTubeをメインに発信。
英語詞を付けたカバーなども披露しながら、
自身も被災した東日本大震災から10年を歌った「100年先のあなたへ」も発表している。
・【英語ver.】優里『ドライフラワー』by Rake Dried Flower/Yuri English covered by Rake
近年のスマッシュヒット曲といえる楽曲『優里 / ドライフラワー』の、英語カバーバージョン。
「海外の方にも届けたい」という思いや、「英語にした時の面白さを届けたい」
という思いから、英語バージョンでのカバーとしている。
英語にする際には、例えば本来の歌詞に見られる≪魔物≫というワードを、
そのまま≪Monster≫に訳すのではなく、あえて≪My heart≫という言葉を選択するなど、
Rakeなりの解釈で言葉を選択。
≪まだ枯れない花を君に添えてさ≫の≪枯れない≫を≪Still alive≫にするなど直訳しないようにして、
「英訳になった時の面白さを感じて欲しい」という、一味違ったカバーとなった。
もちろん歌声の質にも文句の付け所がない。
溢れる愛しさと痛いほどの切なさの配分が絶妙で、得も言われぬ胸のつかえが残る。
歌詞の音の響きの面白さと同時に、改めてその歌声も堪能したくなる作品だ。
・100年先のあなたへ Rake(東日本大震災から10年 願いを込め歌を作りました。)
仙台市に本社のある新聞社・河北新報社と
コラボする形で制作したという楽曲『100年先のあなたへ』。
≪ありがとう 僕は今 確かに君と生きている≫
≪新しい家が建ち 楽しげな子供たち 声は響く 素晴らしき世界へと
100年先の今日 あなたに届くように 桜の木に想いを込めた≫
と歌うその言葉たちからは、人間と人間の“つながり”が感じられる。
あの日から今日に至るまでのつながり、そして今日から100年先へのつながり。
きっと実際に、人と人はそうしてつながっていくことが出来る。
この楽曲、そして歌声に込められた想いによって、≪そんな気がする≫のだ。
「コロナが落ち着いたら、何よりライブがしたい」と話す彼。
それまでは、まずはYouTubeを追いかけていくと良いだろう。
ここで触れてきた『ドライフラワー』以外にも、『夜に駆ける』や『別の人の彼女になったよ』などのカバー、
生配信のコメントだけで『うっせぇわ』っぽい曲を作ってみるなど面白い試みの配信も展開中。
まずは是非チェックしてみていただきたい。
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https://www.youtube.com/channel/UCjbleA02CN1JKXBPCF82QVw
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