さまざまな人、さまざまな物語を歌い描くピアノ弾き語りシンガーソングライター、青谷明日香。
2006年に現在のスタイルで音楽活動をスタートした青谷明日香は、これまでにミニアルバム「さようならくじらぐも」、
アルバム「夜はミカタ」「異端児の城」「冬の神様」「いつか歌になる」といった作品をコンスタントに発表。
2020年9月には最新作となる5th album「TO THE PARK」をリリースしており、郷愁あふれる田舎の風景から、
哀愁ただよう都会のビルの風景までを歌い上げるスタイルで独自の音楽世界を築いてきた。
また、ライブアーティストとしても幅広く活動しており、「FUJI ROCK FESTIVAL」「New Acoustic Camp」
「森、道、市場」「オハラ☆ブレイク」などの大型野外フェスや、お寺、神社、公民館、カフェ、バー、旅館などで演奏してきた彼女。
CM楽曲制作、テレビ番組主題歌、映画主題歌・劇伴の楽曲制作も行っており、多方面で実績を重ねている。
・青谷明日香 / タニウツギの花(OFFICIAL MUSIC VIDEO)
5th album「TO THE PARK」に収録された「タニウツギの花」は、
「今は狭い世界の中で生きづらかったとしても、他にも生きる道はあるよ」
という子どもたちへのメッセージが歌われた一曲。
子どもが事件に巻き込まれているニュースを見て、実際に児童相談所へ出向いて取材をし、
関係者でなくても支援できることがあると知ったという彼女。
この曲はそれをきっかけに生まれたそうだ。
タイトルになっているタニウツギという花の花言葉は「豊麗」。
その言葉になぞらえて、今は上手くいかなくても、
きっといいことがあるから頑張ってほしいという想いが込められているという。
スッと心に届く歌詞やメロディ、それをより感動的に聴かせるストリングスサウンドにも注目しよう。
・異端児の城 / 青谷明日香 with Mahto @ 菊川 PONY'STOY
「無理に周りに合わせて友だちを作る必要はない。自由にしていればいつか気の合う友だちができる」
というメッセージが込められたポップナンバー「異端児の城」。
インターネットの掲示板で「かまぼこ板を収集してそれで家を作る」という投稿を見て、
誰に何を言われようとかまぼこ板を集め続けて夢に邁進する男の子が主人公の曲を書き上げたそうだ。
描写やメロディはコミカルに、しかしその中に込められたテーマは
「我が道を行く」というポジティブで力強いものになっている。
ライブ映像になっている点も見どころで、
青谷明日香というアーティストのステージでの表現を体感できる動画としても必見だ。
コロナ禍ということもあってライブが難しい情勢なので、与えられたライブの機会には応えつつ、
今はインプットの時期と捉えて音楽に触れ、作品制作も進めていきたいと考えているという青谷明日香。
音楽を受け取る側の人々には「音楽はこんな時期でも大事なものであるはずなので、辛い時こそ音楽を聴いてほしい」
と思っているそうだ。
ユニークなスタイルで自身の音楽世界を表現する彼女の活動に、これからも注目していこう。