2019年7月29日に始動したバンド、nurié。
メンバーはVo.大角龍太朗、Gt.廣瀬彩人、Ba.小鳥遊やひろ、Dr.染谷悠太の4名からなる。
始動翌月の2019年8月には1stシングル『モノローグ』をリリース。
さらに年末には新宿STARCRANEにて1stワンマンライブ『人間になってよ!』を開催。
満員の大成功を収める。
2020年も積極的にリリースを行い、この2021年には1月にデジタルシングル『百鬼夜行』を発表。
3月から4月にかけて東名阪無料ワンマンツアー『白を溢す。』を実施。
5月には1stフルアルバム『拝啓、二千二十年へ』をリリースするなど、さらに注目度を高めている。
バンド名の由来は遊びの“塗り絵”から。「音楽は仕事ではなく遊び」であるため、
自由な心で常に挑み続けたいという意味が込められている。
また、「本来の"塗り絵"は白に色を足していく、枠があったとしても枠に捉われず自由に色付けていける」
というところから、自分達の音楽のスタンスを比喩したバンド名でもある。
楽曲を制作する際には、メンバーに「この曲は何色?」などあえて抽象的に聞いたりしながら曲を制作するなど、
メンバー間のコミュニケーションを大切にしているというのも一つの特徴。
・nurié - 晴天に吠える。( official video )
2020年9月に発表された配信収益音源化計画-第一章-第四弾シングル『晴天に吠える。』。
切れ味の鋭い高揚感のあるギターサウンドと、感情的でありながらもどこか美しさも感じられるメロディーライン。
そして全体を加速させるような勢いのあるバンドサウンドと、心に触れるような感動をもたらしながらも、
気分を高めてくれる1曲。
≪今日は何を描こうかな 何色を足せば綺麗に見えるだろう≫
≪僕の様な平凡な人間でも僕の平凡は僕しか描けないから≫
という肯定感を覚える歌詞にも、同様の効果がある。
自分に自信がなくなってしまった時、誰かと自分を比べて落ち込んでしまいそうな時、
きっとこの楽曲はそこから自分を救い上げてくれるだろう。
・nurié - 人として人で在る様に ( official video )
歪んだバンドサウンドと、澄んだ口笛、そして透明度の高い歌声とのギャップに、
冒頭から惹きつけられる1曲『人として人で在る様に』。
透明なだけではなく、感情的にがなるような歌声も聞かせているというのが印象的だ。
そんな歌声で、≪現代ネットワークはまるで見世物小屋だ 翳され晒されそれに群がる様は言葉が出ないな≫と歌う、
メッセージ性の強い歌詞をぶちかます。
その音と言葉は、まるで魂からの叫びのように聞こえてくる。
その叫びに、同調する人も多いのではないだろうか。
その同調がもっともっと広がっていった時、もう少しだけ優しい世界になるかもしれない。
nurié - ランナー (official video)
2021年5月リリースの1stフルアルバム『拝啓、二千二十年へ』の最後に収録されている楽曲『ランナー』。
穏やかなサウンドの中でラップ的に、物語を紡ぐかのようなボーカルを聴かせる1曲だ。
とはいえ、そのまま穏やかに終わっていく楽曲ではない。
サビで一気に感情が爆発し、≪追いかけた背中を/見失わない様に/終着点など/聖火を灯せ≫と、
熱量の高い言葉を叫ぶように歌い上げる。
そのサウンドと歌声の抑揚によって、届けられる言葉にさらに迫力が増す。
そして、聴く者の心にも聖火を灯せられるのだ。
元々はV系界隈で活動していなかったというボーカルの大角龍太朗。
この楽曲にはそんな彼の感性が特に強く発揮されているように感じられ、
V系界隈が好きな人にも、そこを全く通っていないオルタナロックファンにも、広く届きうるように思える。
「音楽は聞く人のモノだと思っている。だからこそたくさんの人に聞いてもらって寄り添える楽曲を作っていきたい」
とも、話してくれた。
「出す事には満足できたが、これで終わりじゃないと考えた」という1stフルアルバムは、彼にとっての一つのターニングポイント。
さらに進化した姿を、これからも見せてくれるだろう。
【リリース情報】
2021年5月5日発売
【ライブ情報】
2021年10月27日(水)