2006年、Ippei J.Malmsteen(Gt)とShiori Vitus(Vo)が中心となり、大阪にて結成したバンド、eleanor。
2008年、1stアルバム『A Circle Of Lament』をリリース。その後、2020年までに計4枚のアルバムを発表している。
メンバーは、Vo.Shiori Vitus、Gt.Ippei J.Malmsteen、Gt.Naoki、ds.Masaki、Cho.Jet Rumi、Key.hARu、Violin.Amaneという7名編成。
2024年には、5thアルバムをリリース予定。
・eleanor - Live Your Own Life (Official Music Video)
メタルと言われると、荒々しく重たい音楽を連想する人が多いだろう。しかし彼女たちが鳴らす音楽は、ただ荒々しく重たいだけの音楽ではない。
この楽曲『Live Your Own Life』も、叙情性を感じるようなドラマチックなサウンド感、歌謡曲を連想するようなキャッチーさすら感じるメロディーラインに、美しさが異彩を放つバイオリンの音色、ハッとするような展開など、ただのメタルバンドとは異なる、メタルというジャンルを超越した何かが感じられる。
オリジナリティが光るバンドだということが、この1曲からだけでも十二分に伝わってくるだろう。そしてそのオリジナリティに、ハマってしまうのだ。ちなみに「映像の見どころはゲスト。ダンサーを迎えている」とのこと。是非音と合わせて映像も堪能していただきたい。
・eleanor - Eternal Moment (Official Music Video)
「ストーリーに沿うかたちでメンバーが演じている」と話すMVにも注目の1作『Eternal Moment』。
「これぞeleanor!というような曲調で、哀愁の漂うツインギターとメランコリックな歌メロがポイント」ともコメントをくれた同作では、まさにその言葉通り、激情的な中に哀愁が光るギターサウンドと、日本人の琴線に触れるような、どうしたって惹きつけられるメロディーラインが印象的に響く。
「『どういうバンドか?』と聞かれたらこの曲で説明できるような、代名詞的なナンバー」というのも納得の、彼女たちの魅力がこれでもかと詰まった1曲だといえるだろう。メタルシーンでは珍しく、ミドルテンポでじっくりと聴かせているというのも大きな特徴で、それもまた彼女たちの魅力の一つだ。
・eleanor - Fatal Movement (Official Music Video) Melancholic Gothic Metal Japan
「今となってはパフォーマンス的にまだ拙いところはあるが、特徴的な哀愁のツインギターが炸裂し、最後にギターバトルも展開している。今でもライブでは必ず演奏される曲で、毎回ラストに演奏される代表曲のひとつ」という1曲で、冒頭からそのギターの哀愁が独特な光を放つ。ブルースにも通じるような泣きのギターサウンドが重たく鳴らされており、一瞬でその世界観に引き込まれる。
「目標はもう一度海外でのライブを行うこと」とこれからの展望について話す彼女たち。
アルバムに新メンバー募集に海外でのライブにと、この先楽しみに出来ることはたくさんある。是非注目しておいてかけていっていただきたいバンドだ。
2024年1月27日㈯大阪 心斎橋SHOVEL