千葉県出身のチェリスト・トランペッター、西方正輝。
1989年生まれ。10歳よりチェロを始める。
東京芸術大学卒、第9回ビバホールチェロコンクール第1位を始め、多数のコンクール、オーディションで上位入賞。
NHKスペシャル『若冲』、NHK『ファミリーヒストリー』のメインテーマのソロ演奏などのスタジオワーク、
また高嶋ちさ子、葉加瀬太郎等のサポートなど、精力的に活動している。
・【チェロ】西方正輝”Summer Vacation”MV【Cello】
自身のオリジナル楽曲『Summer Vacation』。
チェロ曲と言われてイメージしがちなのは、ヒーリングミュージックのような穏やかなものや、
バッハの無伴奏チェロ組曲第1番プレリュードのような、その豊かな音を味わうようなものだろう。
しかしこの楽曲は、自身で演奏するエレキギターを始めとしたバンドサウンドが疾走感を描く、
ポップでキャッチーな、夏感に溢れた煌びやかな1曲だ。
それでいてメロディーラインには上品な心地よさもある。
それにはやはり、チェロの力によるところも大きいのだろう。
「自分の曲を通してチェロの魅力を伝えていきたい」と話す彼だが、
クラシカルな上品さとポップな疾走感が絶妙な塩梅で融合するこの楽曲からは、
まさにそんなチェロの魅力が伝わってくる。
・ポケモンゲットだぜ
「可能性のある楽器。どことなくチェロと似ている部分もある」と話すオタマトーン。
音符の形をした可愛らしいフォルムの電子楽器だ。
メロディーラインを歌うように演奏する演奏技術の高さも注目ポイントだが、
たとえば冒頭のハイトーンや楽曲内の「キャ~!」や「ピカチュー」といった、
効果音的なフレーズまできちんと再現しているところに特に驚かされる。
チェロや二胡を思わせるような味わい深い音色も素敵で、オタマトーンという楽器に興味を持たせてくれる演奏だ。
・【トランペット】鬼滅の刃OP“紅蓮華”プロがハイトーン全開で演奏してみた by 西方正輝 Trumpet high note kimetsu no yaiba Demon Slayer
チェリストでもあり、トランペッターでもある西方。
こちらの動画ではトランペットで、大ヒット曲『紅蓮華』を演奏している。
伸びやかで煌びやかなトランペットの音が、まるでオリジナルのパワフルに突き抜けていく歌声を憑依させたかのように飛んでくる。
それでいて一つ一つの音が美しいというのが、この演奏のポイントだろう。
「かっこいいので特に聞いて欲しい」と話すハイトーンのパートでもそれは変わることなく、濁りのない澄んだ音色が突き刺さる。
ハイトーンにインパクトがある演奏や曲だと、場合によっては聞いていて耳が痛くなってしまうこともあるだろう。
しかしこの演奏ではそうなることはない。それもまた、この演奏の質の高さの証明といえるかもしれない。
「これまでにオリジナルとして春と夏をテーマに楽曲を作ってきていて、現在は冬をテーマに楽曲を制作しているのでお楽しみに」
とも話してくれた。
そのオリジナル曲が魅力的なだけではなく、チェロやトランペット、さらにはギターにオタマトーンなど
様々な楽器の魅力も伝わってくる彼の活動は、追いかけておいて損はないものだ。
是非YouTubeのチャンネル登録やTwitterのフォローをして、これからも追いかけていっていただきたい。
詳細は以下より
https://www.takashimachisako.jp/concert/
『Summer Vacation』
https://music.apple.com/jp/album/summer-vacation-single/1581971954