ポップでどこか不思議な世界観を描くシンガーソングライター、かねこきわの。


岡山県出身、東京都在住の彼女は、小さい頃に観たポケモンの映画の挿入歌

「ピチュピカスウィング」を聴いて音楽に感銘を受けたという。


また、プラネタリウムで行われたPredawn のライブを見に行った際に、

作者不明の「主人公」というタイトルの絵画を見て、

その色使いを「曲に編み込みたい」と感じた経験をきっかけに、

絵や色を見て編曲をするようになったそうだ。


そんな独特の制作スタイルから生まれる楽曲は、

テーマカラーを定めて作られるのもあり、カラフルな印象のポップソングが多い。

ストーリー性豊かな詞世界も合わさって、唯一無二のかねこきわのワールドを見せてくれる。


2015年にはモナレコオーディションで楽曲賞を受賞するなど、

その音楽世界が多方面から高く評価されている彼女。

ライブシーンからインターネット上まで、現在進行形で活躍する要注目アーティストだ。




・かねこきわの - ヘーゼルナッツ Music Video



2020年8月にリリースされた1st ALBUM「チョコレートムンク」。

そのリード曲として制作された「ヘーゼルナッツ」は、アルバムの持つファンシーな雰囲気をよく表したポップナンバーだ。

「アルバムのイチオシの曲を作りたい」という思いのもと、タイトル先行で制作したというこの曲。


歌詞のストーリーは心のモヤモヤを綴る恋愛ソングに仕上がっているが、その背景には

「当時虫歯になってしまい、その痛みに悩まされていた気持ちを恋の歌に落とし込んだ」

という意外なエピソードがあったという。


ポップな聴き味の中にも緻密で完成度の高いアンサンブルが構築されているのも印象的で、

いい意味で「ゴツい」ベースラインや多彩なストリングスとシンセサウンド、

ここぞという場面のアレンジが利いているドラムなどにも注目しながら聴いてほしい。



・かねこきわの -『リンゴジャム』



mini Album「ストロベリーストロー」に収録された「リンゴジャム」は、

無邪気な世界観とキャッチーなメロディの融合で魅せるナンバー。

作曲の時点で脳内では多彩な楽器の音が鳴っていたそうで、アレンジも早かったという。


曲作りを始めて間もない頃の作品ということで、

初期衝動ならぬ「初期微動」を感じながら聴いてほしいそうだ。

今の彼女にも通じる個性がうかがえるポップチューンとして注目しよう。



・かねこきわの / 【第1回】ヘルシーなんちゃらステレオ



2018年9月には、新たに「ヘルシーなんちゃらステレオ」というラジオ企画をスタートさせたかねこきわの。

彼女に加えて、パリちゃん、ロマネスコくんという2人の登場人物(演じるのはどちらも彼女自身)が

トークをくり広げる内容になっていて、架空のCMも挟まれたりと、遊び心溢れるものに仕上がっている。

イメージは「天国っぽいラジオ」。どこかファンタジックな世界観が見どころだ。



今後はライブ活動からSNSまで幅広く力を入れていきたいという彼女。

特にInstagramでのフォロワーアップを目指しているそうで、

「フォローして!」という読者へのストレートなメッセージをもらっている。


また、昨年はバンドでのワンマンライブを予定していたのが、

コロナ禍の影響もあり中止になってしまったため、そのリベンジも目指したいそうだ。

独特の世界観を広げながら着実に活動を続けるかねこきわのに、今後も注目していこう。