2007年に結成したバンド、摩天楼オペラ。


メンバーはVo.苑~sono~、Key.彩雨~ayame~、Ba.燿~yo~、Dr.響~hibiki~という4名編成。

シンフォニックでクラシカルな美しさを感じるサウンドと、攻撃的でモダンなメタルサウンドを融合させた独自の音。

それは激しさと優しさ、荒々しさと神々しさを同居させ、様々な角度から心を揺さぶる。

綴られる言葉がストレートで、真っ直ぐに胸を打つというのも一つの特徴。


この2021年にも2月にシングル『儚く消える愛の讃歌』を(テレビ朝日系全国放送『musicるTV』2月度エンディングテーマ)、

8月にシングル『終わらぬ涙の海で』をリリースするなど、さらに注目を高めている。




・摩天楼オペラ / 儚く消える愛の讃歌【Music Video】



2020年8月にキングレコードから独立した彼ら。

さらに同年12月には前のギタリストが脱退し、新たな体制となった。

この楽曲『儚く消える愛の讃歌』はそんなタイミングで、

「新しい一面を出していこう」という思いを込めて制作した、新体制初のシングル。

一つの節目となった楽曲だ。


シンフォニックでクラシカルな音に、どこかトラディショナルなムードもプラスした音の美しさ。

そして意識的に以前よりメタル色を強めに出したというエッジの効いたサウンドの迫力。展開のドラマチックさ。

≪見るもの全て遠くても 世界中に背を向けられても 僕が僕であり続けるから 君は君のままで≫と、

真っ直ぐに打ち出すメッセージ。


そのどれもが主役級で、何度聞いても聞くたびに魅力を見つけられる曲だといえる。

是非、何度も何度も堪能していただきたい1曲。

ちなみに同曲ではギターを、メタル界隈で有名な大村孝佳氏が担当している。



・摩天楼オペラ / BURNING SOUL【Live Video】



昨年より無観客配信ライブも行っている彼らだが、こちらは2021年3月に、

クラブチッタにて久しぶりに有観客ライブを開催した際の映像だ。

サポートギターには平賀優介氏を迎えている。


そんな体制で鳴らされる楽曲『BURNING SOUL』は、2015年にリリースした9枚目のシングルの表題曲。

攻撃的でギラギラしたサウンドはまさに燃え盛るよう。

煌びやかに鳴り響くシンフォニックなキーボードは青い炎さながらで、そのコントラストが美しく映る。

そしてもちろんパワフルで伸びやかなボーカルが、その炎をさらに天高いものにするのだ。


聞いていると、そしてライブ映像を見ていると、なんだってできるのではないかと思うほどに心が熱くなっていく。

そんな熱量の高い1曲だ。


・摩天楼オペラ / 終わらぬ涙の海で【Music Video】



2021年8月にリリースしたシングル『終わらぬ涙の海で』の表題曲。

2月リリースの作品『儚く消える愛の讃歌』が哀愁漂う、夕日バックの情緒的な雰囲気なのに対して、

今作は反対に月光や洞窟などダーク色強めに描かれている。

ただ、メロディーラインや描かれる世界観にはダークな雰囲気があるが、

その先に光が感じられるというのもポイントだ。


そしてそれは、サウンドにも同様。

力強く攻撃的なサウンドは感情むき出しに闇を切り裂くようで、

キーボードのサウンドは降り注ぐ光そのもの。

ラストがアカペラで終わるというのも特筆すべき点だろう。

その歌声の響きもまるで光のようで、思わず手を伸ばしたくなる。




今まではコロナの影響で配信ライブを中心にライブをしていた摩天楼オペラ。

2021年から徐々に有観客でのライブを展開するも、まだまだ全国には行けていない。


「遠方で直接来られないファンに会いたい」という思いもあり、

来年15周年を迎えるタイミングで状況をみつつ、「できたらツアーをやりたい」と話してくれた。

壮大で美しく、攻撃的で重たいその音楽は、直接聞くとより驚きと感動を与えるだろう。

是非直接、音を聞きにいっていただきたいバンドの一つだ。


最終目標だと話す日本武道館でのライブまで、一緒に歩んでいくのもおすすめできる。



【ライブ情報】
「The World Dyed Black TOUR」
2021/10/30(土) 高田馬場CLUB PHASE
2021/10/31(日) 高田馬場CLUB PHASE(HALLOWEEN PARTY 2021)
2021/11/20(土) 吉祥寺CLUB SEATA



【リリース情報】

2021/08/25(水)リリース
「終わらぬ涙の海で」

※CDはオフィシャルサイトのみで販売しております