Vレゲエディージェイ/トラックメイカーの鵬雛とVラッパー/シンガーの夢羽九の二人組、ソルナシエンテ。
元々は鵬雛のほうが先に活動しており、ラッパーからレゲエディージェイに転向。
その後、夢羽九から鵬雛に一緒にやらないかと声をかけ、ソルナシエンテが結成された。
声をかけたきっかけは、「誰か一緒にやりたいと思えるかっこいい人いないかな、と探していたときにフォロワーさんから教えてもらって、あまりにもカッコ良くて一緒にやりたい!と思ったこと」。そこから猛アタックした。
制作は、基本的に自分のパートの歌詞は自分で書くスタイル。
また、これまではフリービートや楽曲提供をもとに制作をすすめていたが、最近では鵬雛がトラックを作り始めている。
・"Prominence" feat. Maggg-Nolia - Sol Naciente #ソルナシエンテ
ネットレーベルLINK BOXとのコラボEP『Prominence』のタイトルトラック。
曰く「ぜひうちから曲を出さないかと声をかけてもらって、初めて曲を販売して、そしてエレクトロジャンルで一位をとったという、かなり思い出深い作品」だ。
ライブでの鉄板楽曲だというのも頷けるように、高い熱量を感じられるトラックと、どこか懐かしさも感じられるメロディーライン、さらには華を感じる歌声が、テンションを引き上げてくれる。
「1日でお互いに歌詞を書いて、1日で曲を仕上げた」というのも、もしかしたらそのアッパーな雰囲気に繋がっているかもしれない。
・Killing day #ソルナシエンテ
「親しくしてもらっているohenlist.庚さん(https://twitter.com/bboy_koski)に楽曲提供していただいた」という楽曲『Killing day』。
千葉テレビ『ホリプロコムものまね軍団オフィスDEライブ』のエンディングテーマでもある。
曲は大きく分けて、朝・昼・夜の3パートに分かれている。そしてそのパートごとに話が変化していくというのが一つの特徴だ。
楽しい夜を求めるその感じは、ソルナシエンテのアーティストイメージである“夜明け”にもつながっているといえるだろう。
ちなみにこの曲の“朝”は、“起きての朝”ではなくて、“夜通し飲んだ後の朝”というイメージで描かれている。
だからか、どこか気だるげなムードがあるのが心地よい。
働きたくない朝に聴けば、そのテンション感にはまりながらも、夜への期待感を高めてくれるだろう。
・【48】Trickster - #ソルナシエンテ
過去にリリースしたアルバムに収録されていた楽曲『The thieves (prod. by Peyruis)』を再録した作品『Trickster』。
ビートはジャズテイストでありながら、歌っているのはラッパーとレゲエディージェイという異色な組み合わせが面白い。
またもちろん、そのジャズテイストのビートも、小気味よくお洒落でありながら、荒々しさを感じる歪みを伴っていて惹きつけられる。
「今までライブでたくさんやっているうちに磨かれてきた楽曲なので、『The thieves』として出した時よりかなりパワフルに仕上がっている」という言葉通り、そのエネルギーに引き上げられる雰囲気だ。
以前と歌い方の雰囲気が変わった鵬雛の歌声も、注目すべきポイントだろう。
この先の展望について尋ねてみると「2022年からより頑張ります!!!来年中にはオリジナルのトラックのアルバムを出したいし、リアルライブでワンマンも開催したい!」と期待が高まる言葉をくれたソルナシエンテ。
その音楽は、Vシンガー界隈のみならず、普段そのあたりの音楽を聴かない層にまで届いていっても不思議はない。
この先の展開に、注目しておきたい二人組だ。
【リリース情報】
鵬雛プロデュースによるVtuber史上初のワンウェイアルバム「#New_challenger_riddim_Vol1」(boothにて無料公開)と 「#New_challenger_riddim_Vol2」(各種配信サイトで販売)が12月31日にリリースされる。
2枚のアルバムには総勢21名のアーティストが参加。
鵬雛と夢羽九、それぞれの曲は「#New_challenger_riddim_Vol2」に収録されている。
https://housuu.booth.pm/items/3528409