多彩な音楽表現で世界観を広げる宇宙人系バーチャルYouTuber、メタモエ。

「テュプラ銀河出身の宇宙人」だという彼女は、

幼い頃より地球のサブカルチャーに魅了されて育ち、アカデミーでは日本文化を専攻。

所属機関から地球観察の命を受けて太陽系へと到来し、

搭乗している宇宙船テシュトロン号の船長に勧められてVtuberデビューしたという。

2018年12月からYouTubeチャンネル「メタモエチューブ」で活動を開始し、

主にゲーム配信を行う傍ら、オリジナル曲や歌ってみた動画も投稿。

エモーショナルからアンニュイまで幅広い表情を見せる歌唱と、

音楽通も唸らせるコアな選曲センスを武器に、着実に評価を集めてきた。

デビューとほぼ同時に公開されたオリジナル曲「Hello,world」はInter FMの

「VTuber music DJ’s」でオンエアされたほか、

キズナアイの「DJ Kizuna AI Contact You」をはじめ多くのDJイベントでプレイされることに。

さらに、大型企画「歌うまV決定戦」「V紅白」などで結果を残し、福岡RKB毎日放送テレビ

「エンタテ！区～テレビ が知らないe世界～」では「歌うまVSinger」特集に出演したりと、

イベントやメディア上でも実績を重ねている。

2021年7月には、音楽ジャンルに特化したYouTubeチャンネル「メタモエレコーズ」を開設。

次世代のバーチャルアーティストとして、ますます注目度を高めている存在だ。

メタモエレコーズでMVが公開されたオリジナル曲「独白」。

トラックメーカー×バーチャルアーティストをテーマにしたコンピレーションアルバム

「エンタスアルバム2 後編」に収録されたこの曲では、静謐な空気感を持つサウンドと、

内面の感情を緻密にさらけ出した詞世界の融合が世界観を作り上げている。

曲を手がけたのはコンポーザーのひじり氏で、彼の作り上げる低体温な音像と、

メタモエの繊細な歌唱が巧みに感情を表現。

分かりやすい激情ではなく、静けさの中からじわじわと吐露されていく心の揺れ動きの機微が、

かえって印象的に聴き手の感情も揺さぶってくる。

schatten氏によるイラストと、Fia氏による編集で見せるMVも見どころのひとつだ。

アルバムはiTunesのエレクトロ部門で1位を記録。

バーチャルアーティストの台頭の歴史に刻まれる一枚となったこの作品の中で、

確かな存在感を放つメタモエに注目しよう。

メタモエの活動を語る上で欠かせないのが、デビューから間もない2018年12月に公開された「Hello,world」。

メロディと歌詞を彼女自ら手がけたこの曲は、キズナアイの「DJ Kizuna AI Contact You」などでプレイされて

幅広い層に知られ、現在までメタモエの代表曲のひとつとなっている。

デビュー曲ということで、そこに込められたのは「自己紹介」的な意味合い。

タイトルにも表れているように、地球のリスナーへの挨拶と名刺代わりの曲として気持ちが詰まっているという。

もともとVTuberとして音楽活動をしていく予定はなかったという彼女だが、この曲の制作の中で

「何かを全力で作り上げる」ことの楽しさを体感し、それが現在までの活動に繋がっているそうだ。

最近の歌ってみた動画のひとつ「ダイアの花」。

アニメ「BLACK CAT」のOPテーマとしても知られるこの曲のカバーでは、

アニソンロックチューンである原曲の疾走感や力強さはそのままに、

メタモエが得意とする繊細な感情の機微の表現が絶妙な味を作り上げている。

歌ってみたカバーではジャンルを問わず自身が好きな曲を届ける

「SJ（ソングジョッキー）」的な活動を意識しているそうで、この曲もそんな視点から選んだそうだ。

現在は毎月1、2曲の歌ってみたカバー投稿を行っているという彼女。

「メタモエチューブ」に上がっていた歌ってみた動画もリミックスの上で

「メタモエレコーズ」に再公開されているので、新規の動画と併せてチェックしてほしい。

バーチャルアーティストとしての目標は「大物になる」ことだというメタモエ。

自分が本当にやりたいスタイルで活動を続けて、

「活動の形態に縛られずとも大物になれるんだ！」ということを証明していきたいそうだ。

そんなメタモエの今後の活動に、ますます期待が高まる。

彼女の最新情報は、YouTubeチャンネルやSNSから要チェックだ。

12月25日にはコンピレーションアルバムで関わった秋葉原エンタスの

クリスマスイベントにも出演予定だそうなので、そちらも併せて注目していこう。

【ライブ情報】

12月25日　エンタスクリスマス

https://panora.tokyo/archives/37249