繊細かつエモーショナルな歌声をインターネット上から届けるバーチャルシンガー、rapi。

2年ほど前から配信者として活動している彼女は、2021年の春頃からYouTube上でも活動をスタート。

「すきなことを、スキなだけ。」をモットーに週1回ほどのペースで配信を行い、さらに歌ってみた動画の投稿なども行ってきた。

配信は主に歌枠が中心で、その他にも雑談配信やゲーム配信を行うことも。

幅広いコンテンツと優しい声でリスナーの支持を広げている。

確かな歌の表現力で、着実に注目度を高めている実力派シンガーだ。

2021年12月に公開された初のオリジナル曲「you're」。

ストーリー性豊かな詞世界を、静と動の緩急のついたサウンドや曲展開がより鮮明に際立たせたナンバーだ。

壮大な世界観の中心を貫くrapiの歌声は、透明感がありながらも鋭い力強さも感じさせてくれる。

その歌唱がコンポーザーであるkaratoの音楽世界と一体になることで化学反応を起こし、ドラマチックな感情の波を作り出しているのが印象的だ。

かつて、入賞者がオリジナル曲を作ってもらえる配信イベントで入賞できず、悔しい思いをしたことがあるというrapi。

彼女にとってこの曲は、「自分のオリジナル曲を持つ」という念願が叶った記念すべき一曲なのだという。

様々なVtuberの楽曲を集めたコラボレーションアルバム「Virtual Vivid Voice」に収録され、各種サブスクリプションサービスでも配信されているので、そちらでも必聴だ。

人気コンポーザー・カンザキイオリの楽曲「爆弾」の歌ってみたカバー動画では、rapiの持ち味である繊細な歌唱の妙を最大限の純度で味わうことができる。

花火を「爆弾」に例えてノスタルジックな夏の情景を描く独特の歌詞のストーリー。

そこで描かれる表現のひとつひとつを噛みしめるように歌い上げる彼女の声が、原曲に確かな感情を込めている。

日本の風景の中でも、特に花火の景色から感じられる儚い美しさが好きだという彼女。

でき得る限りの感情を込めて歌ったので、歌詞を見ながらじっくりと聴き入ってほしいそうだ。

同じく歌ってみた系シンガーとして活動している美味馬刺と共に「404号室」名義でも動画を公開しているrapi。

その作品のひとつが、みきとPの名曲「夏の半券」の歌ってみたカバーだ。

みきとP作品の最大の魅力である奥行きのある情景やストーリーが、2人の歌声が重なり合う歌唱と結びついて聴き手の感情を揺さぶってくれる。

美味馬刺とは9年来の付き合いで、共通の友人の誕生日にこの動画を公開したという。

歌の中でも特にラスサビの追いかけ合うようなパートが印象深かったそうで、録音の中では長年の友人だからこその、息を吸うタイミングまで自然と揃う一体感が感じられたという。

ソロでもユニットでも、「自分が好きだからやる」という気持ちを大切にしているというrapi。

今はそれを貫きつつも、後悔のないように、やりたいことを積極的にやっていきたいと考えているそうだ。

【リリース情報】

DL & Streaming : https://linkco.re/V4Y1NGDt