インターネットの何処かにある部屋で歌う少女、somunia。


透明感のある不思議な歌声を生かし、バーチャルシンガーの先駆けとして精力的に活動している。
自身で作詞や作品のプロデュース等も行っており、その儚げな雰囲気と中毒性の高い楽曲で多くの音楽ファンの心を掴み、魅了し続けている。

2018年4月に1st EPをリリースし、音楽活動を本格的に開始。
現在活動は4年目となり、楽曲のリリースをメインに、DJクラブイベントへの出演や、VTuber音楽フェスへの出演なども行っている。




・somunia – Psykhe



2021年11月からの連続リリース3部作の第1弾『Psykhe』。

事務所から独立をし、フリーになってから初めてリリースした作品でもある。


「曲調もがらりと変えた」との言葉通り、大人びたクールな雰囲気で、その独特の重さと、透明感と浮遊感を覚える歌声とのギャップに、高いオリジナリティを感じる。

somuniaはバーチャルの存在だ。
そんな彼女が《相反する心の先で 溢れた気持ちは 伝う肌を探している 同じはずなのに》と歌うこのパートは「人間との違いを歌っている」という。
「バーチャルな存在とはなんなのか」を見つめ直し、「自分のアイデンティティを落とし込んだ」という歌詞から、その音や歌声だけではなく、彼女が持つ世界観も堪能していただきたい。

ちなみに今作は、一緒に制作したいトラックメーカーと、密に連絡をとりながら共作し、自身も積極的にサウンド作りに関わるようにしながら進めていったとのこと。


それもあってか、自身の歌声の魅力が生きるような、シンプルなサウンド感の作品となっている。さらにはコーラスワークにもこだわり、自分の声も楽器として取り扱うようにして描くなど、同作にはそういった面白いアプローチが多く組み込まれており、何度も聴きたくなる作品に仕上がっている。



・somunia - Unstep feat.ケンモチヒデフミ



3部作のうち第2弾となる作品『Unstep』。


MVからも読み取れる通り、テーマとなっているのは『さなぎ』。つまりは”変化”だといえるだろう。それは《そのステージは私に合わないのならフェーズ換えて待つトワイライト》と歌う歌詞からも伝わる。


「今回はクールなラップに挑戦した。新たな試みではあったが、自分の中でもやってみたいものだったし、実際にやってみて自分の声質をより生かせる表現を習得できたと思う」と話す通り、そのチャレンジは彼女をさらに一皮むけさせるものとなった。


ちなみに楽曲は、ケンモチヒデフミ氏(https://twitter.com/h_kenmochi)が制作。クールでありながらもノレるサウンド感が、クセになる。


・somunia – Emerge



3部作のうち第3弾となる作品『Emerge』。

言うなれば『さなぎ』の後の『蝶』にあたる部分であり、完結編。


「口からぽろっと出たようなストレートな言葉が多く、素直な自分の思いがのっている。素直な気持ちをそのまま歌詞にするということは少なかったので、なかなか難しかった。自分の気持ちを咀嚼しつつ、伝わりやすいような言葉選びを意識した」と話す。


楽曲自体もかなりシンプルな作りで音数がとても少ない。冒頭はベースの音しかないほどだ。


同作は、トラックメーカーとお話ししながら、ビリーアイリッシュのサウンドなどをリファレンスにしつつ制作したという。サウンド全体にモダンな空気感を多分にはらんでいるのは、その影響もおおいにあるだろう。


「今回の3作品は、常に新しいことを学びながら制作していった。実験の連続、新しいことの連続だった。たくさん苦労もしたけれど、その分自分はこういったことも出来るんだ、という自信につながった。発表前はファンの方からの反応が気になっていたけれど、良かった!と言ってくれる方が多く、自分がやりたいサウンドをやっても大丈夫なんだな、と安心した。」と、チャレンジングな今回の3部作の制作についてコメントをくれた。


きっとその進化は、これまでのファンはもちろんのこと、新たなファンをひきつけることにもつながっただろう。




今後の活動について尋ねてみると、「今回はシングルという形で3部作をリリースしたので、今後はアルバムやEPなど、まとまった作品を出したい。アルバムを通して世界観を表現するなど、色々とやりたいことがある」と話してくれた彼女。


さらに「引き続きライブイベントに出演していきたい」「制作チーム以外のトラックメーカーさんとのコラボもやってみたい。メインの音楽性がありつつ、別軸で全然違うテイストでの楽曲をリリースできたら面白いと思う」と、たくさんのやりたいことをあげてくれた。


質の高い音楽性と中毒性を併せ持ち、さらにはどんどんと進化していくのだから、この先の活動も楽しみにしない理由がない。
是非、長くチェックしていっていただきたい存在の一人だ。


【リリース情報】



■Psykhe

https://linkco.re/5vGb60es




■Unstep ft.ケンモチヒデフミ

https://linkco.re/trYvNRgS




■Emerge

https://linkco.re/dY37ypN0