ラッパー・トラックメイカー、SONOTA。
これまではユニットであったことやプロデューサーもいたことから、良くも悪くも負担は少なかったが、現在はセルフ・プロデュース的な面も強いソロ活動を展開。
環境が一変する中で、同年7月シングル『Take me out』を配信リリース。
また、えりいとのユニット『おーるどにゅーすぺーぱー』のメンバーとしても活動中。
・Take me out/SONOTA
ソロとしての活動について「今までとは違う初めてのことだらけの活動の中で、新鮮さだったり刺激だったり、制作にもいい影響がある」と話す彼女。
現代社会できっと多くの人が抱えている孤独感。そんな心情とリンクするようなメロウで穏やかなトラックと、想いを吐露するようなラップ。
それは夜の街を一人で歩く誰かに共鳴する。
聴けば脳内は孤独から抜け出して、世界の広がりを感じるだろう。そしていつの間にか、また再生ボタンを押している。
・monochrome/SONOTA
HIPHOP・ラップのリリックには、その時のその人の心情がリアルに描かれることが多い。この楽曲もまた「以前のグループに入る以前より作曲には興味があった。その頃から貯金をはじめて、機材を揃えた。元々楽譜を読めないところからのスタート。最初はとにかく機材やピアノに触れるところから。そんなころの想いも込められているため、リリックには先の見えない不安や焦燥感などが綴られている。独学のためあっているかどうかもわからないが、その分思い入れが強い」と話す、等身大のリリックがリアルで、刺さる。
優しい鍵盤の音色や穏やかなリズム、そしてオートチューンがかけられているのに機械的ではなく、逆に感情的に響く歌声。≪心の奥の方がなんだかいつも空っぽで 染まりたくないのに染まりそうで でも染まりきれない≫。そんな想いを抱える多くの人も、その音と言葉に救われるはずだ。
≪モノクロの向こうの世界はきっと色鮮やかで光に満ちて 色を足していくのは自分自身だから 一つ一つ進めばいい 見える世界もきっと変わるから≫と歌う言葉に背中を支えられ、前を向いていけるようになるはずだ。
バトルも精力的に活動中で「まずは初優勝を目指して取り組んでいきたい」と話してくれた。
この先も要注目のラッパーであることは、間違いない。