歌い手としてSNS、YouTubeを中心に歌ってみた動画を投稿しながら、自身の作詞作曲した楽曲を発信するシンガーソングライター、ash。


もともとはバンドで活動していたものの、バンドは解散。その後、ソロでの弾き語りを展開していたが、思うどおりの活動はできなくなってしまった。2016年、友人からの勧めもあり、自分のやりたいときにやりながらより多くの人に聴いてもらえる方法として、ネットでの歌い手としての活動を開始。


一発目の動画は同年4月にニコニコ動画にアップした『ワールド・ランプシェード』の歌ってみた動画。以降、動画投稿やツイキャス等の配信を中心に7年に渡り様々な歌ってみた動画を投稿しつつ、2022年4月2日、自身初のオリジナル楽曲『Hikari』をデジタルシングルとしてリリース。


同年7月23日に2ndシングル『ありきたりな言葉』、12月27日には初のボカロオリジナル曲『イノセンス』をリリースした。また自身初となるアルバムレコ発ワンマンライブを行う為、クラウドファンディングを実施。目標金額となる80万円を達成している。


翌2023年3月、1st mini album『イリス』をリリース。さらにワンマンライブを開催するなど、着実に活動の幅を広げている。




・【MV】Hikari / ash



2022年4月リリースの初のオリジナル楽曲『Hikari』。


「等身大の自分のことを歌詞にした。学生の時に漠然と思い描いていた夢、現実を知ってもまだ歌い続けたい。そんな思いを込めて作った楽曲」と紹介してくれた同曲では、そんな想いをそのまま歌に乗せたような、感情溢れる歌声が印象的に響く。特に、バンドサウンドの広がりと共鳴するように、サビでますますエモーショナルなムードに覆われていく様は圧巻だ。


≪その先にあるものが何であっても その光に手を伸ばすんだ≫。そんな日々を過ごす全ての人におすすめできる1曲だ。



・【MV】ありきたりな言葉 / ash



2ndシングルとして2022年7月にリリースした楽曲『ありきたりな言葉』。


「歌を歌う上で常に考えていることを歌った曲。自分は器用な人間ではなくて、いつもうじうじ悩んでいる。気の利いた言葉なんて言えないけど、でもきっとあなたなら大丈夫。僕もあなたと同じだから。そんな事を考えて作った」と振り返る1曲だ。


≪君は1人じゃないんだってこと≫と、それをストレートに言葉にしてくれている歌詞。疾走感豊かでありながら確かに感情的なムードを香らせるバンドサウンド。そしてキャッチーだが琴線に触れるメロディーラインと、それを届けるやはり感情たっぷりな歌声。


誰かの心に深く刺さる楽曲だと言っても、過言ではないだろう。


・【誕生日に】Fairytale, [reunion] エモさ全開で歌ってみた - buzzG (cover) – ash



「2023年の誕生日に上げた最新の歌ってみた。以前歌ったことのある楽曲で、そのリメイクが出たので全て歌い直しをした。思い入れのある曲で、前よりも表現力が上げられたのではないかと思っている」。


そう振り返るのは『Fairytale, [reunion]』の歌ってみた動画。


冒頭のやや抑えた雰囲気の歌唱に対して、サビでの爆発力を感じる歌唱。そんな歌唱のコントラストに心を一気に奪われる。時折少し声が歪むところも、感情表現の豊かさを感じられるポイントの一つだ。この作品はそんな風に、彼の表現力の質の高さをたくさん味わうことが出来る1曲に仕上がっている。


きっと、世界観に没入して聴くことが出来るはずだ。




今後の展望として「クアトロのような、より大きな場所でライブをやりたい。来年にはフルアルバムを制作するのが目標。自分の曲をもっと聴いてもらいたいが、時間が少なくなかなか曲が作れていない状況。2023年はライブの年だったので、2024年はもっと曲を作って発信していきたい」ということをあげてくれた彼。


来年はたくさんの新曲も楽しむことが出来そうで、ますます注目度が上がっていくことだろう。是非、今、注目しておいていただきたい存在の一人だ。


【ライブ情報】


2023/12/02

JAPAN UTAITE GP 2023@中部国際空港セントレア