BAD BABY BOMB/Moth in Lilacにてギター、ボーカル、作詞作曲を担当。現在はソロをメインにシンガーソングライター、ギタリスト、モデル、楽曲提供など幅広く活動中のアーティスト、Lisa 13。


先天性四肢障害により右手首から先がないながらも、ギターを弾くために、ピック装具(義手)を父と製作し、小学校6年よりギターを始める。ギターを始めたきっかけは布袋寅泰氏やX JAPANのhide氏のような、派手でおしゃれなプレイスタイルに惹かれ、自分自身も彼らのようになりたいと思ったことから。その後、高校時代に田中一郎氏と斉藤光浩氏にギターを習う。


また、Tokyo2020パラリンピック閉会式ではギター演奏を務め、かんぽ生命保険CM『うごかそう。みんなで。』にも出演。ZOZOコンセプトムービー『似合うってなんだ』への出演、さらにはヘラルボニー×ディズニーコラボのキービジュアルモデル、原宿系ファッションブランドのショーやオフィシャルサイトでのモデル、スタイリスト写真展でのモデルなど、音源やライブ活動以外での活躍でも注目度は高い。

趣味はバードウォッチングと、鳥を愛でること。好きなアーティスト/影響を受けたアーティストとしては、以下のようなアーティスト挙げている。


hide、布袋寅泰、矢沢永吉、稲垣潤一、WONHO、MONSTA X、Super Junior、Marilyn Manson、Bauhaus、Korn、Slipknot、Wednesday13、Murderdolls、 Stray Cats、Motionless In White、Suede、The Marias、IAMX、Mudvayne、NCT127など…


今回は、そんな彼女に楽曲や活動についてのインタビューを行ったので、紹介したい。




・Letter～for myself～


楽曲ダウンロード/ストリーミング：https://big-up.style/SYxkVAGZQK


まずは2023年9月22日より各配信サービスにてリリースされた楽曲『Letter～for myself～』について。特定非営利活動法人スターズアーツ主催『Forever～決して忘れてはいけないあの時～2023刻(キザム)』のテーマ曲となっている1曲だ。

>> 特定非営利活動法人スターズアーツから楽曲依頼を受けて制作したという同曲ですが、どんなことをテーマ・イメージにして描き上げたのでしょうか？

「大きなテーマは復興支援・防災道徳／教育でありますが、健常であってもそうでなくともなにかしら生きづらさだったり息苦しさだったりを感じながら生きている人は多くて、自分の生き方とシンクロしたところがあり、今回詞と曲を書きました。


具体的にあげますと、一つの面は自分への戒めの手紙、もう一つは人の強さ、また強くあろうとする人を応援する気持ち。一度倒れ諦めようとしたことがあった。そういった人がいる中で、乗り越えていかないと復興は起きないし誰も変わらない。それでも私たちはあの震災をのりこえてきた。


スターズアーツのロゴの星の意味を特定非営利活動法人スターズアーツの本宮理事長に聞いた時、「被災された方が、震災の夜、消えた照明の代わりにした星空が綺麗だった」と言っていたことから…とおっしゃいました。


これは、かつて私が作ったバンドの宮城出身のメンバーが、実際に震災が起きた日に思っていたことと同じでした。こういった点と点が繋がる時、音楽がそれぞれの思いを伝える一つの力、やり方となるのですよね。そこから、≪今はそのときの星よりも光る笑顔でありたい≫という詞が閃きました。


そんな笑顔であるために、出来る限り人々は寄り添っていかないといけない、それがこれから生きていく上で防災意識にもつながっていく。そういった曲になっています。たくさん聴いてくださいね！」


そう回答してくれたように、同曲は応援歌的な側面もあれば、自分自身を省みることに力を貸してくれる側面もある１曲だ。柔らかくも力強い歌声と優しくて厚みのあるバンドサウンドも、刺さるものがある。ふとした時に、自分の心に作用する楽曲であることは間違いない。



・Lisa 13 'TO RI RI〜空みたいに〜' MV


楽曲ダウンロード/ストリーミング：https://big-up.style/s2g1Y615Td


続いて話を伺ったのは、2022年3月1日にリリースされた楽曲『TO RI RI〜空みたいに〜』について。

>>こちらの楽曲にはどのような気持ちが込められているのでしょう？

「頑張るきっかけが欲しい方や障がいを持った方の力になりたいという気持ち、また、この楽曲制作当時が2022年北京パラリンピックの開催が近い頃だったということも重なり、パラアスリートの背中を押したいという気持ちから制作しました」

そんな風に回答してくれた同曲は、彼女にとって初のソロシングル。


≪It's time to move on. Create the life you can't wait to wake up to≫と歌う言葉が持つ光。さらには浮遊感を保ちながらも軽やかに弾んでいくようなサウンド感と歌声。そのどれもが気分を持ち上げてくれる。


自分自身にスイッチを入れたい時、是非この楽曲に触れていただきたい。そう思える１曲だ。




>>最後に、2023年7月7日に設立した個人レーベル『L1315Records』について話を聞かせてください。

「『新しいものに期待が出来る』改革のようなコンテンツ創りにシフトして、表現と発信を目的としていきたいと思い、L1315Recordsを立ち上げることとしました。
ファッションに音楽…。Lisa 13の自由さは留まること無く、“何かが始まっていく”という感覚を実感していただける活動を始めていきます」

そんな風に答えてくれた同レーベルの展開にも、要注目だ。



最後に彼女から読者の方へのメッセージを頂戴したので、そのまま紹介しておきたい。

「この記事を見てくれた方皆が、これからもそれぞれに心地良いと思う音楽に触れて、素敵な日々を送ってほしいです。今後の活動などは、L1315Records official site（https://lisa13.com/）のNEWSや、Lisa 13 SNSにて告知していきます！」