z²と書いて、ぜぜ。「Kawaii、儚い、青色」をテーマに活動しているアーティスト。


毎月のオリジナル曲リリースのほか、作詞やメロディなど楽曲制作依頼、他アーティストとのコラボ作品も公開するなど積極的に活動している。


2023年9月に発表したオリジナル楽曲『4H』は2024年8月終わり時点で72万回再生を突破しているなど、その音楽性はたくさんの人を惹きつけている。




・矛盾 - z²



初めて自身で作曲したというオリジナル楽曲『矛盾』。


「2次元の男の子に恋をしてPCウインドウの中に入り込んだ女の子の物語。曲調としてインパクトはあまりないかもしれないが、いろんな女の子を描く中に、自分の実話を盛り込んでいる」。そんな風に解説をくれた1作だ。


現代型ヒップホップとシューゲイザーあるいはドリームポップを織り交ぜたような、なんとも浮遊感抜群のセンチメンタルなサウンド感がクセになる。そのサウンドの中に、透明感に溢れた彼女の歌声が乗るから、特有の浮遊感はさらに効果を増す。


それでいて歌詞の内容は≪君以外じゃ叶わない思い 君以外の恋は知らない≫というなんともリアルで強い愛を描いているから、面白い。



・卒業幻覚少女 - z²



「これまでの曲の中で一番自身の体験したエピソードが強く盛り込まれている。恋に盲目になっていた女の子が我にかえった時の気持ちを描いている。メロディも歌詞もリフレインを重ねており、ファンからの評価も高い一曲」とコメントをくれた1作『卒業幻覚少女』。


こちらも特有の浮遊感がクセになる1作だが、よりビート感が強くなっているように感じられて、ヒップホップの雰囲気が強い1作だといえるだろう。


≪幻覚少女の目が覚めた 恋活せいぜい頑張ればいばい メンタル傷つかないよもう 幻覚少女はもうやめた≫と歌う歌詞は、きっと同じような体験をしたり、同じような思いを抱いたりしたことがあるという人も多いだろうと思わせるもの。


いつかの記憶が浄化・消化されたり、今の自身をちょっと楽にさせてくれたりもするのではないだろうか。


・4H - z²



「普段はかわいい印象の曲を意識して制作しているが、今回はシニカルな歌詞となっている。高校時代に考え事を記していたメモをもとに作詞。1番のヒット曲で、この曲からファンになってくれた人も多い。MVのイラストも自作」と話す作品『4H』。


先の2曲と比べて特にヒップホップ色の強い1作だといえるだろう。メロウなトラックに乗せて、ラップ的なメロディーラインが舞う。そんなサウンド感だけでも強く惹きつけられる1作だが、そこにさらにまさに“シニカル”な言葉が乗るから、より音が心に染みてくる。


可愛らしさと、心の脆いところに触れるような歌詞の世界観のギャップが、大きな魅力だ。




今後の目標として「ワンマンライブの実施」ということを挙げる彼女。


音源だけでもその魅力が伝わることは確かだが、どっぷりと世界観に浸れるワンマンライブが、素敵なものになることも間違いないだろう。


是非その時を楽しみにしながら、今後の発信をチェックし続けていっていただきたい。