竜姫エナは、竜の血族の末裔であり、古代レヴェーナ王国の姫である。色々な種族が集まる国「レヴェーナ王国」を長年統治してきた王族の第2子として生まれ、わがままでお転婆に育ってきた。


そんな彼女が、VTuberとして全世界に愛と笑顔を届けることになるとは、誰が思ったであろうか。

ある日、王であった彼女の兄が行方不明となり、王国は衰退した。彼女は兄を追って城の地下に隠された一室の扉から現世へ舞い降り、竜の力を失った。力を取り戻すためには「たくさんの人と仲良くなること」が必要。力を取り戻し王国復興の悲願を成就すべく、彼女はVTuberとして活動を開始したのであった。

現在の彼女はYouTubeを中心にゲーム、歌、朗読、食レポ、手元配信等など……挙げきれないほど幅広い分野で活躍している。「面白そうなことは何でもすぐに実行してしまう」というフットワークの軽さが、彼女の大きな魅力の一つである。


かといって一つ一つが手抜きになることはない。ゲーム配信一つをとっても、コアな作品から流行りの作品までこだわりを持って心から楽しんでプレイしており、彼女自身の魅力だけではなく各作品の良さも伝わるような配信になっている。

朗読作品や音楽作品などにもかなりのこだわりを感じ、細部まで妥協なくしっかり作り込まれているものばかり。不思議な響きを持つ魅力的な声も相まって、ついつい時間を忘れて彼女の作品の世界に没頭してしまうこともしばしば。

アーティスティックな面を見て「一見さんお断りの職人肌なのかな?」と不安になる方もいるかもしれないが、全くそんなことはない。初見常連問わず全員が楽しめるような工夫と配慮が配信の様々な部分に散りばめられており、むしろ「一見さんにとって世界一入りやすい配信」かもしれない。リスナー各々が自分のペースで自分なりの楽しみ方をできる。

現在はある程度の力を取り戻し、王国復興に向け奮闘する竜姫エナ。ぜひ彼女の配信を覗いて、彼女の紡ぎ出す世界に触れてみて欲しい。その不思議な力に魅入られ、気づけば共に王国復興を目指すエナミンとなっているはずだ。



1. 春叶~Haruganae~【オリジナルソング】



竜姫エナのオリジナルソング。作詞作曲をボカロPとしても活躍中のいーつ氏が、イラスト&動画をイラストレーターのつのつき氏が手掛けている。


アップテンポな曲調、そこに絡む春の柔らかい日差しのようなピアノ&ギターのバッキング、その上を春風に乗った花びらのごとく舞う美しいメロディーが印象的。爽やかさの中に潜む切なさが、出会いと別れの季節にピッタリだ。


そして何より、春が持つ希望と憂いを見事に表現した竜姫エナの歌声が素晴らしい。彼女の持つ声の響きと絶妙な抑揚が春叶の世界にさらなる奥行きをもたらしおり、美麗なMVとともに曲への没入感をより一層高めてくれる。


音を聞いているはずなのに、鼻先を春の匂いがくすぐっているような感覚になる不思議な曲である。春だけではなく、春が恋しくなった時にもおすすめしたい1曲。



2. お待たせしました✨ついに本当の3Dの姿が見せられるよ...!【3Dお披露目】



3Dの真の姿をお披露目した記念配信。取り戻した力を少し使いながら、終始楽しそうにはしゃぐ彼女を見ることができる。表情豊かに動き回る、より親近感の増した竜姫エナが可愛い。


荒廃した王国の未知のフィールドを一緒に探っていく感じが、彼女と協力してRPGのダンジョンに潜っているかのよう。新しい形の体験型、参加型配信のようで新鮮だ。チャット欄もかなり活発にノリノリに動いており、アーカイブで見ていてもそこに参加したくなってしまう。とても元気をもらえ笑顔になれる枠である。


彼女の配信全般が「みんなで楽しみ、みんなで作っていく」といった雰囲気を持っているので、ぜひリアルタイムで参加してその楽しさを味わっていただきたい。


3. 誰かの心にきっと響くバラード縛り✨【歌枠】



3Dの真の姿を取り戻してから初めての歌枠。今まで以上にいきいきと動き歌う彼女の姿を見ることができる。バラードのみを歌った回となっており、「作品の世界観や歌詞の意味をしっかり伝えることが大切」という彼女のこだわりをたっぷり感じられる選曲となっている。


本枠に限らず、彼女の歌枠やカバー作品全般では「作品の良さを伝えること」がかなり重視されている。アーティストへの強いリスペクトを感じることができるので、原曲ファンの方にも自信を持っておすすめしたい。


縦型配信を除く歌枠では歌った曲リストも常時表示しているので、アーカイブ視聴の際は一旦シークバーを後ろの方まで動かし、好きな曲があったらまずはそこから聴いてみる……という楽しみ方もおすすめだ。全曲大切に歌い上げているので、どこから聴いても楽しめる。




今後の活動について彼女に聞いてみたところ、「変わらず色んなことをやっていきながらも、音楽系に力を入れていきたい」との答えが返ってきた。まだ具体的に予定が決まっているわけではないそうだが、「新しいオリソンも歌いたいなあ」とのこと。どんな作品を聴かせてくれるのかワクワクしながら待ちたい。


メタバース空間での3Dイベントも積極的にやっていきたいとのことで、「リスナーのみんなと一緒に盛り上がれるような企画ができたらいいな!」と、楽しそうに語ってくれた。


エナミンの方々、この記事を見て彼女に興味を持った方々、新生レヴェーナ王国へ旅立つ準備はよろしいだろうか?