フィンガースタイルギタリスト、コンポーザー、矢後憲太。

多彩な奏法を駆使し、アコースティックギター1本で様々な音世界を描く。

独自の音楽性と高度な演奏技術から生まれる色彩豊かな音色は、情景や感情、物語などを想起させ、

インストゥルメンタルながら親しみやすくもドラマティックなものである。

全国ギターコンテストにおいて多数の受賞歴を持つ。


2014年、デビューアルバムとなる『85.』を発表。国内ライブツアーを開始する。

2017年『It seems like』、2020年『invisible』とフルアルバムを発表。

独自の世界感がより深化し、多方面より高い評価を得る。

現在はソロでの演奏活動をはじめ、アーティストのサポート、楽曲の制作や編曲、

各種サブスクでのコンテンツ配信、ギターレッスンに至るまで幅広く展開している。




・Remember / Kenta Yago 【Fingerstyle Guitar】



インストの魅力の一つに、「歌詞がないのでイマジネーションを膨らませて自由に聞ける」ところをあげる彼。

この楽曲『Remember』は自身でも、「そこがしっかり体現できた曲だと思う」と話す1曲だ。

「自分の人生のストーリーを辿りながら聴けるという声を頂いている」との言葉通り、

瑞々しくてドラマティックなその音色・構成は、目の前に様々な景色を見せる。


たとえば誰かと過ごした日々の鮮やかさだったり、辛かった日々を乗り越えた経験だったり、

その音にそれぞれのストーリーが自然と当てはまっていくのだ。

それだけではなく、その時の風の匂いや温度感などまで鮮明に蘇っていく。

思わず泣けてくるという人も、少なくないのではないかと感じる1曲だ。



・流星に祈る Wish upon a shooting star / Kenta Yago



3rdアルバム『invisible』の収録曲『流星に祈る』。

一言でいえば、物語を感じられる楽曲だ。

とはいえ、曰く「なにか特定の物語を設定している訳ではなく、情景が感じられる様な曲」になっている。


一つ一つのギターの音色が実に豊潤で、煌びやか。それはまるで、夜空に煌めく星や流星のよう。

だから目の前に流星に祈るシーンが浮かび上がってきて、その願いに至るまでの物語を想起させるのだ。

そんな楽曲の世界観に没入できるのも、ギター1本で描かれているからこそだろう。


もちろんそれは、ギター1本で没入できるような物語を描くことが出来る、

矢後憲太というギタリストならではのものだ。



・ヒロガルセカイ Broaden my world【TAB】/ 矢後憲太 Kenta Yago 【Fingerstyle Guitar】



「大地を踏み締めて前に進んでいくイメージ」で描かれている楽曲『ヒロガルセカイ』。

2ndアルバム『It seems like』に収録されている楽曲だ。

足踏みするようなリズムで描かれているので、抜群の推進力を感じながら聴くことが出来る。

それはまさに“ヒロガルセカイ”そのもの。


これから何かに挑戦するために一歩踏み出す人。

新しい環境で頑張ろうと思っている人。

今までしたことがないことをやってみたいと思っている人。

そんな人たちの背中を、この楽曲は自然と押してくれるだろう。


そんな楽曲だけに、高揚感も豊か。

たとえこれから何かにアクションを起こしていこうという人でなくとも、

きっとこの楽曲から活力をもらえるはずだ。




今後、「アニメーターとコラボしたMVとか作ってみたい」という彼。

目指すのは、世界規模で認知されるようなアーティストだ。


ライブペイントの方と企画を行ったり、生配信を行ったり、音楽をよりたくさんの方に届けたいという思いは強い。

だからもちろん「作品もどんどん積極的に作っていきたい」とも話してくれた。

実際今は、次のフルアルバムを制作中とのことだ。まずはそれを楽しみに待っておきたい。


「1本1本の密度を高めた、イベント感の強いものを開催していきたい」と、

ライブも大切に考えている彼なので、是非ライブにも参戦してみていただきたい。

きっとその音の鳴りの良さがさらに伝わり、より引き込まれていくはずだ。