おかゆは、全国に歌謡の魂を届ける北海道札幌市生まれのシンガーソングライターである。キャッチコピーは「おんなギター流し」。1991年6月21日生まれ、血液型A型、身長167cm。
活動はシンガーソングライターのみにとどまらず、多彩で親しみやすいトーク力を活かしたMC活動にも定評もがある。BSテレビ東京「徳光和夫の名曲にっぽん」、TBSラジオ「にゅーとぴ♪」、ラジオ番組「ラジおかゆ」、USEN C42チャンネル「おかゆーせん」など多数の番組にレギュラーMC/アシスタントMC/メインパーソナリティとして出演中。
2025年には4年間所属したサンミュージックから独立し、同年5月1日に「株式会社ゆかプロモーション」を設立。代表兼所属シンガーとしてライブにイベントに番組出演にと活躍中。
「お世話になった事務所には心から感謝しているのですが、大きい事務所だとどうしても小回りが効かない部分があったり、アーティストサイドからは見えない部分や自分のところまで届かない現場の声があったりして。そういった部分を自分の目が届く範囲に置けるようにして、今まで以上にファン目線に立って応援してくださる方に寄り添った活動がしたい……そう思ったのが独立を決めた大きな理由です」と経緯を語ってくれたおかゆ。
母は歌手になる夢を叶えることなく、惜しまれながら37歳でこの世を去ることとなった。17歳で上京し渋谷のコギャルとして遊んでいた当時のおかゆであったが、母の夢を継いで現実のものにすべく歌手を目指すことを決意。貿易会社の事務やモデル活動を行いながら様々な歌手オーディションを受けたが、その結果は思わしくないものだった。
母の口癖だった「七転び八起き幸せに」という言葉ちなんだ「7842」という数字をキーワードに、7842人の客に歌を聴いてもらい一緒に写真を撮ることを目標とし全国を流し続けたおかゆ。そんな彼女の活動が2015年に雑誌『BRUTUS』(マガジンハウス)の目に止まり、「スナック好き。」特集で 「”平成のおんな流し”おかゆの九州突撃記。」として紹介され、その活動が広く知られることとなった。
これを機に様々なイベント、番組のオファーが舞い込むようになり歌番組、ラジオ、一日警察署長など多くの仕事を経験することとなった彼女。2019年にはビクターレーベルよりメジャーデビューが実現。「歌手になること」の定義は難しいが、メジャーデビューを一つのゴール/スタートと考えると「母から受け継いだ夢」を実現させ「おかゆとしての新たな道」を歩み始めたのもこのタイミングであると言えるかもしれない。
この頃おかゆの妹である咲貴(俳優、シンガー、デザイナーなど多彩に活躍中)が自動車免許を取ったことを記念し車で思い出の地を回っていたという彼女たち。おかゆが幼少期に母とともにお世話になっていたスナックの場所を訪れるも既に建物ごと無くなっている状態。諦めてその場を立ち去ろうとしたが、少し離れた場所に見覚えのある看板を偶然発見。看板が示す店舗に足を運ぶと、そこに居たのは当時お世話になったマスターだった。そしてそのマスターが”7842人目”の流し客となったのである。
この旅を完遂した翌年、前述の通りおかゆはファンとより近い心の距離での活動を求めて所属事務所から独立し新たなスタートを切った。全国津々浦々極めて近い距離でその歌を届け聴く者の表情を間近で見てきた彼女だからこそ、今回のような大きな決断を下すことができたのではないか。そしてそんな想いを心に秘めた彼女だからこそ人の心に染みる作品を生み出すことができ、魂を揺さぶる歌を奏でることができるのであろう。
巡り合い、絆、心、そして現実……それがシンガーソングライターおかゆから連想するキーワードである。”現実”という言葉はしばしば冷たい悪いイメージを抱かれることもあるが、彼女を通して見た時その言葉は全く違った印象となる。夢は見るだけならば”夢”でしかないが、目指すことで”目標”となる。どんなに厳しい”現実”があってもひっくり返せば”実現”となる。手を伸ばすことをためらうほど大きくて輝かしい”夢”や”目標”も、"実現"すれば”現実”になる。キラキラした夢幻だけではなく、そこにリアルを感じさせてくれる。現実へと変えていくエネルギーに溢れている。それが流しシンガーおかゆである。
・ ジモンジトウ
2025年6月18日にリーリスされた独立後初の作品。心のなかで繰り返される”ジモンジトウ”をテーマとした楽曲となっている。
「現実、未来、自分自身のこと。誰もが自問自答すると思うんです。考えて答えを出したいけど出せなくて。時にはネガティブに否定的になってしまって。でも本当はちゃんとポジティブに肯定したくて。思い悩んでしまうことってあると思うんです。
だけど泣いて苦しんで立ち止まっても、それは決してマイナスじゃなくて。明日の自分のことをちゃんと考えて悩めるのは凄くポジティブなことだと思うんです。それを伝えたいと思ったのがこの曲の始まりです。
タイトルも”自問自答”だと堅くて息苦しいので、色んな人により親しみを持って気軽に聴いていただけるよう”ジモンジトウ”にしました」と語るおかゆ。自身も直近に所属事務所からの独立、プロダクションの立ち上げという大きな分岐点を目の前にし数え切れないほどジモンジトウしたことであろう。そんな彼女だから生み出せた共感性の高い歌詞は必見。また、ジモンジトウを繰り返し乗り換えた彼女だからこそ今歌うその姿が大きな勇気を与えてくれる。
音の面では、昭和歌謡的メロディーと重厚なサウンドが印象的な”泣き”のスローバラードとなっている。誰しもが抱える思い悩みをテーマとした楽曲であるからこそ親しみやすい歌謡曲との相性が抜群。スッと心に染み込み作品への没入感を高めてくれる。そしてとことん没入できるからこそ『今の涙も 無駄じゃない』と繰り返されるポジティブなワードが強く響き勇気を得ることができる。詞とメロディにワンワン泣かされ、気付いたらいつの間にか元気になっている……そんな作品だ。
・七転び八起き幸せに 2024
おかゆがインディーズ時代から歌い続け節目に度々セルフカバーしてきた楽曲の2024年バージョン。亡き母の口癖だった「七転び八起き幸せに」をタイトルに関した、おかゆと母の物語を描いた作品となっている。プロデューサーには高橋真梨子Henry Bandや熱帯JAZZ楽団でおなじみの野々田万照を迎えている。
前述のジモンジトウは誰しもが共感できる普遍的なテーマで”聴いてくださる方”に向けた楽曲であるのに対し、本曲は”母に捧げる曲”である。そして母の夢と母への想いが紡いだ”おんな流し”そのもののテーマソングとも言えるかもしれない。本曲を通し、ソロシンガーである彼女が”決して一人で歌っているのではない”ということを強く実感できる。同時に、肉体は朽ちてしまったとしてもその存在や生きた証は残り続ける……そう気付かせてくれる作品だ。
とてもパーソナルな内容である本曲だが、そのメロディーは非常に普遍的で親しみやすい。優しいギターで始まるイントロが終わり静かなピアノの伴奏で始まるAメロは特に印象的。懐かしいボーカルディレイとリバーブの響きには一気に引き込まれる。楽曲の世界に入り込みやすく感情移入して彼女の物語を追体験しやすい作りとなっているのは、”母と私の物語”こそがシンガソングーライターおかゆが最も伝えたい物語であるからではなかろうか。だからこそ幾度か形を変えてセルフカバーを行っているのかもしれない。
数多くの名曲を生み出しファンの数だけ代表曲があるおかゆであるが、筆者はあえて本曲を”おかゆの代表曲“として紹介したい。
3. 渋谷のマリア
「みんなに向けた曲」「母と私の曲」と紹介してきたが、本曲はズバリ「おかゆの曲」であり彼女自身のテーマソングだ。17歳で上京し渋谷で暮らすこととなった彼女自身の物語が赤裸々に綴られている。
「当時の私は”ギャルになりたい”"渋谷でカッコよく生きていきたい”という夢を抱いて上京したんです。渋谷のネオンや雑踏に育てられた私の経験・体験をもとに”マリア”という主人公を生み出して動いてもらった」という本作は、歌詞のいたる所に渋谷のランドマークや渋谷を連想させるワードが散りばめられている。今は無き施設も登場し、楽曲自体のテンポや展開の速さも手伝って移り変わりの早い渋谷の街を感じさせてくれる。小説や映画を視聴するような感覚で楽しめる作品でもある。
「札幌で生まれ育った私ですが、渋谷は第2の故郷と呼べるくらい思い入れの強い街で原点の一つです。インディーズ時代に流し活動の拠点にしていたのも道玄坂なんですよ」と渋谷への愛を語ってくれたおかゆ。想いを語る際に見せてくれるキラキラした瞳の輝きは、夢を抱いて上京して来た17歳の頃から何も変わっていないようだ。
ライブでもファンから合いの手が入り非常に盛り上がる曲である。MVを見て気になった方にはぜひライブ会場へも足を運んでいただきたい。
最後に、今後の活動についておかゆ本人にインタビューを試みた。
▼独立後の社長業について
「社長兼アーティストということで今までとはまた違った忙しさを体験していますが、毎日がとても新鮮で楽しいです!法人としての銀行口座を開設に行ったり、色んな書類を作ったり整理したり。
でも過去の事務職の経験や流しでのセルフマネジメントの経験が活きてるのか、想像していたよりはスムーズに色々えできているかもしれません。何事も経験ですね!
社員への教育でも経験は役立っていて、フライヤー配りで思うように受け取ってもらえなくて悩んでる新卒入社の子に、過去のポケットティッシュ配りの経験を活かしてアドバイスしたりしました(笑)
凄く飲み込みの早い子で、教えたことをすぐ自分の中で噛み砕いてあっと言う間に上手くやってくれるようになって。アーティスト活動とは違った形での達成感を日々感じています。現在進行系で色々な講師業をやっているのも活きているかもしれません。
その他に大きく変わった点といえば、実の妹である咲貴と一緒に沢山仕事できていることですね。以前からCDジャケットの文字をデザインしてもらったりMVに出演してもらったりイラスト描いてもらったりしてたのですが、今はより密接に関われてます。
咲貴自身も俳優として映画出演したり主題歌歌ったりアーティストとして活動中なので、おかゆ共々よろしくお願いいたします!」
▶咲貴についてはこちら
▼アーティスト活動について
「ライブが続々と決まっているので、まずはそれぞれのライブに向けて全力で頑張って楽しんでいければと思います。実は2025年って昭和100年なんです!それにちなんだライブやイベントも予定しているので、ぜひ沢山の方に遊びに来ていただいて令和の中の昭和を体感して欲しいですね。
ゆかプロ発足にあわせて“おかゆタウン”という公式ファンクラブも新たに発足しました!以前事務所所属時には”おかゆん家”だったのですが、今回めでたく街に進化しました。
『音楽や活動を通じて、みんなが笑顔で集まれる“あたたかい街”をあなたと一緒に育てていく』がテーマになっているので、ぜひ住民になって一緒に心がほっとする街作ってください!
「定期的なライブ活動、イベント、ディナーショー出演は続けていくつもりです。そしてそういった活動を通して昭和の良さ、昭和歌謡の良さを広めていければと思います。日本国内はもちろん、海外で日本の文化に興味を持っている方にもこの素晴らしさを伝えたい。
これからもホームタウンである渋谷とともに歩んで、この街の良さを今以上に伝えていくことも目標です。
毎年渋谷でワンマンを開催しているんですが、年々キャパを大きくすることに成功してるので、いつかLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で開催することを目標としてます。
渋谷ではないのですが、憧れの会場である東京国際フォーラムの舞台に立つことも引き続き目指していきます!
キャパが大きくなっても生歌の良さ、生声の良さはしっかり伝えていけるよう精進します。
色々やりたいことはあるのですが、一番大事なのはやっぱり良い音楽をお届けしていくことだと思っています。
初心を忘れずチャレンジしていきますので、今後ともおかゆをよろしくお願いいたします!」
母の夢を受け継ぐと決意した頃と変わらぬ情熱で活動について語ってくれたおかゆ。彼女の熱意と音楽センス、そして実行力を持ってすれば多くの目標が目標でなくなるのも時間の問題であろう。
昭和200年を迎える頃、彼女のと母の物語は伝説となって語り継がれているであろうか。今後もおかゆの活動から目が離せそうにない。
【出演情報】
▼7月5日 (土)6:00〜10:43
FM富士 「WEST SIDE TOKYO」
9時頃ラジオ生リモート出演
イオンモール佐野新都市 キャンペーンライブ
大阪ライブ MUSIC de BAL FUNDELI
エルミこうのす キャンペーンライブ
▼7月17日(木)
NHK-BS 「新・BS日本のうた」千葉県君津市
公開収録 観覧募集中
サウンドイン松岡 キャンペーン
▼7月20日(日)
ヨシヅヤYストア西春4階 ミュージックブース文化堂
キャンペーンライブ
ハッピードリーム歌の贈りもの 「歌謡ショー」
ラジオ公開関西収録
重要文化財十一面観音像祭り
宮城県石巻市給分浜後山 ショー
流しライブ 渋谷道玄坂CrossRoad
エルミこうのす キャンペーンライブ
桑名Rocca ディナーライブ
会場:北海道・岩見沢市北村
赤坂B-flatライブ
▼8月28日〜31日
にっぽん丸(利尻・羅臼)
SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
※出演情報の詳細は公式スケジュールをチェック!
【告知情報】
▼おかゆ公式ファンクラブ"おかゆタウン"会員募集中!
詳細はこちら
▼おかゆ公式グッズ販売中!
購入はこちら