2016年に結成され、2018年6月から菊地佑介(Vo&Gt)、金盛功嗣(Gt&Cho)、ぽん(Ba&Cho)、加藤圭二郎(Dr&Cho)の現編成で活動している4ピースロックバンド、ワヅカ。

主に神奈川・東京を中心に活動し、2017年9月にリリースしたシングル「ハロー」のMVは36万再生を突破するなど、王道ギターロックの新たな世代を築くバンドとして、注目を集めてきた。

2018年3月には1st EP「Last scene」をリリースし、さらにその表現力、ストーリー性を広げたワヅカ。知名度はますます高まり、次世代のブレイク候補として、その注目度は大きくなるばかりだ。
その魅力については、以前muevo pick upでも紹介しているので、そちらにも注目してみてほしい。
https://media.muevo.jp/articles/6332

そんなワヅカだが、2019年2月6日に、11か月ぶりとなるCDリリースが発表された。それが、2nd EP「Wink」だ。
およそ1年の時を経て、そのサウンドが、世界観が、どのような進化を遂げているのか。改めて彼らの音楽に聴き入っていこう。

・アンイコール



ワヅカの音楽性の魅力として常にあったのは、「ストレートな邦楽ギターロックサウンド」、そして「叙情的なジュブナイルストーリーを描く歌詞」だろう。

クリーンアルペジオとエモーショナルでキャッチーなフレーズ、力強いコードストロークを織り交ぜたギターサウンドは疾走感の中にも繊細な感動を生み、多くの人が共感できるワード選びによる物語の表現は、日常の中にスッと溶け込むドラマ性を描いてきた。
そんなバンドとしての最大の特徴を保ちながらも、「Wink」のリードトラック「アンイコール」では、彼らのさらなるパワーアップが感じ取れる。
まず特筆したいのが、金盛によるリードギターの表現力だ。イントロのアルペジオは文句なしに切ない導入となり、泣きのギターソロからオクターブ奏法による疾走まで、どのフレーズも全てが楽曲の「感情」の面を否応なしにかき立てる。
そんな中で、菊地のボーカルはさらにパワフルに歌詞のひとつひとつを伝え、緩急のつけ方から自身の表情まで、全てをもって聴き手の背中を優しく押してくれる。
そんなメロディ面の魅力を、2人のリズム隊はより研ぎ澄まされたブレイク感でグイグイと押し上げてくる。
サウンド全体がワヅカの成長を叫ぶような、渾身の一曲だ。

・革命の夜


もうひとつ、「Wink」の収録曲から、「革命の夜」にも注目したい。
1曲目に収録されてオープニングナンバーとなっているこの曲は、目が覚めるような疾走感ときらめきが、朝露のような切ない爽やかさを感じさせてくれる。緩急のついたリズムワークとキャッチーなメロディーの絡み合うコーラスワークが、まるで何かのはじまりを告げているようだ。
王道のギターロックバンドとしての、ワヅカの魅力を真っすぐに描いたキラーチューンとして、必聴のキラーチューンに仕上がっている。幕開けから勢いよく耳に飛び込んでくるこの曲は、聴き手を否応なしに彼らの世界観に連れ込んでくれるだろう。


最新作「Wink」によって、バンドとして大きな前進を見せたワヅカ。この進化をもってこれからますます話題を集めていくのは、間違いないだろう。是非「Wink」を手に取って、彼らの「今」の表現を体感してみてほしい。
新たな作品を手に、続々とライブ出演も決まっているワヅカ。その躍進を、これからも見つめていこう。

【公式HP】https://wazuka.aremond.net/

【Twitter】https://twitter.com/wazuka888

【リリース情報】
ワヅカ 『Wink』
発売日:2019年2月6日発売
価格:¥1,000(+税)
<収録曲>
M-1 革命の夜 
M-2 アンイコール
M-3 春愁秋思
M-4 愛の手