2021年５月に活動開始したグループ、アノンクララ。

メンバーは奏亜莉花、RiNRiN、桃咲はるな、柚月寧々の4名からなる。

2020年の秋から年末にかけてオーディションが行われ、３月にメンバーが決定。

DATOMusix.アイドル事業部第一弾グループとして、６月27日にデビューライブを行った。

メンバー全員アイドル活動は未経験だが、アイドルという枠に括られず、

様々なアーティストと一緒に共演できるアーティストを目指して活動を展開中。

それは、“週に20キロ走る”という姿勢や、重たくて鋭利な攻撃力抜群のサウンドにも表れている。

一風変わった『アノンクララ』というグループ名は、ギリシャ語で「名前のない」を意味する“アノン”と、

ラテン語で「輝き」を意味する“クララ”を掛け合わせたもの。

「今は名も無き輝きだけど、アナタと私達で唯一無二の輝きに育つように」という願いが込められている。

2021年５月にリリースした1stデジタルシングル『Same sky』。

最初の一音から、重たい轟音が空間を切り裂いていく。

その時点で、このアイドルグループが届ける音楽が、

可愛らしいポップミュージックではなく、

よりアーティスト然としたものであることが分かる。

昨今、アイドルグループでありながら、アーティスト然とした

本格派ともいえる音楽を奏でるグループも多くなってきてはいる。

しかし、重たいバンドサウンドと煌びやかな電子音を鳴らす彼女たちの音は、

その中でも特に攻撃力が高いといえるだろう。

そのうえを、サウンドに負けない力強さのボーカルが抜けていくのだが、

もちろんそこにはアイドル然とした清涼感もあるから面白い。

そのバランス感覚は、彼女たちだからこそ描けるものだ。

2021年６月にアメリカ村にて行われたライブの映像を元に制作した、

楽曲『Treasure』のリリックビデオ。

同曲もやはり、アイドル界でも屈指といえる、

攻撃的に暴れまわるサウンドが存在感を発揮する。

しかしただ重たくヘビーにかき鳴らすだけではなく、

この楽曲ではサウンドの緩急のコントラストも際立っており、

そして何よりダンサブル。

重たく突き刺してくるのに踊れる、そしてキャッチーさも

失われていないそのサウンド感は、ミクスチャーロックのそれだ。

ライブで、そんな存在感の強いサウンドに負けない

パフォーマンスを届けられているというのも、特筆すべきポイントだろう。

楽曲が魅力的なのはもちろんながら、その楽曲を生かせるだけの

パフォーマンス力があるアイドルグループであることが、この作品から分かるだろう。

アイドルよりもアーティストを目指し、

そして実際にその思い通りのパフォーマンスを見せている彼女たち。

2022年からは定期公演も始めたいと考えていて、

さらにそのパフォーマンスに磨きがかかっていく可能性は高いだろう。

そうして、どこまでも進んでいく。

是非今からチェックしておいて、

そんな彼女たちのこれからを追いかけていっていただきたい。

1st Digital Single "Same sky"

https://album.link/jcd4jkqwvsjbz