2016年結成、遊び心溢れる自由な表現スタイルで活動する4人組ロックバンド、青木まりこ現象。

主に都内を拠点に活動する青木まりこ現象は、普段はそれぞれ

スタジオミュージシャンとして活動するメンバーによって結成。


メンバー各自は、Vo.Gt.みっち〜は楽曲提供(作曲・編曲)を日頃行なっており、

Gt.豊島は12年ぶりのバンド活動でめちゃくちゃやる気のあるギター、

Dr.森田龍之助はアニメ「刃牙」主題歌でドラムを叩いたり、

Ba.浅倉高昭はLiSAのバックでベースを弾いたりと、

邦楽シーンど真ん中で活躍する実力派揃いとなっている。


下北の駐車場で決められたというバンド名は「書店に入るとトイレに行きたくなりがち」

という心理現象の名前からとられており、イベントの共演者などからは

「バンド名からてっきり女性バンドだと思ってた」と言われることも多いという。


結成以降ライブハウスシーンを中心にコンスタントな活動を展開し、

2019年には代官山LOOPにてレコ発企画『ふんわりドーナツ』を開催。

2021年は5月に「レジの唄」、8月に「矛盾少年」と連続して配信シングルをリリースし、

作品制作の面でも存在感を示している。




・レジの唄/青木まりこ現象[OFFICIAL VIDEO]



普段スタジオミュージシャンとしてきっちりと仕事をしている分、

バンドとしては肩の力を抜いた自由な表現スタイルを重視しているという青木まりこ現象。

そんなスタイルを体現しているのが、2021年5月に配信リリースされた「レジの唄」だ。


一度聴けばサビの「レジピッピッピッピ」というワードが忘れられなくなるこの曲。

いい意味で緩いこの詞世界については「歌詞に意味を持たせずふわっとした形に留めることで、

聴き手に自由な印象を持ってもらう」という狙いがあるという。


この曲については「聴く人が元気になってほしい」という想いが込められているそうで、

確かに聴いているうちに不思議と心が軽くなって、どこかポジティブになれるような気がしてくる。

シュールな笑いを誘いつつも、アンサンブルがかなり技巧的なのも注目ポイント。

複雑かつタイトなドラムとスラップベースの絡み、多彩なフレーズやエフェクトで自在に楽曲を彩るギター。

メンバーの実力の高さが惜しみなく発揮されている。



・青木まりこ現象-矛盾少年[Music Video]



Vo.Gtを務めるみっち〜が作曲に目覚めたことで制作され、

バンドの一曲目のオリジナル曲にもなったという「矛盾少年」。


Ba.浅倉と飲んでいた際に彼が「たてほこたてほこ〜」と口ずさんだのを聴き、

そこからインスピレーションを得て飲み会を切り上げて帰宅し、

曲を書き上げたというエピソードがあるそうだ。


この曲についてはNHKの「みんなのうた」のような子供向けソングを意識したそうで、

先ほどの「レジの唄」と比べてもよりシュールでコミカルな印象が増している。

妙な中毒性を誇る魅力はしっかり健在だ。




今後はバンドとしての活動をより本格化させていきたいそうで、さらなる新曲の配信や、

フルアルバムの形での作品発表を目指しているという青木まりこ現象。

次回は「夏」をテーマにしたMVを公開予定だそうだ。


また、ライブバンドとしてもより一層躍進していきたいと考えており、

「Zeppの舞台に立つ」という大きな目標から「フェスでビールを飲みながらライブをする」

というバンドのコンセプトに合った目標まで立てているという。


独自の個性を発揮しながら音楽世界を展開する青木まりこ現象に、これからも注目していこう。