多彩な表現活動を展開して活躍するアーティスト、Payao。
2018年に活動を開始したPayaoは、自身はボーカリストやソングライターとして表現を行いつつ、
編曲家、MV監督、エンジニア、俳優、書道家などさまざまな分野のクリエイターとコラボしながら作品を発表してきた。
2019年には2枚組アルバム「Grasshopper/SDECAR」をリリースして実績を残し、
2020年には詩や写真など音楽以外の表現でも話題を集め、Twitterのフォロワー数は1.5万人を突破。
2021年からは新たに「物語のある歌」をテーマに掲げ、創作活動の新境地を切り開いている。
唯一無二の世界観を築き上げて存在感を発揮する彼の作品を見ていこう。
・Payao 【四季折々 】Music Video
Payaoの代表曲として知られ、YouTubeでの再生回数は70,000回を突破している「四季折々」。
ポップスやダンスミュージック、エレクトロなど幅広いジャンルのエッセンスを取り入れつつも静謐な和の情緒を感じさせる本作は、
「様々な分野のアーティストとコラボレーションして作品を作り上げる」というPayaoの表現スタイルを体現する作品でもある。
アレンジメント、エンジニアリング、映像制作それぞれに実力派クリエイターを迎え、MVでは書道家の田中象雨と共演。
これらをセルフプロデュースで行っているのもPayaoの活動の特徴だ。
「畑が違う人とコンテンツを作りたい」というビジョンから、分野の垣根を越えて多くのクリエイターと協同し、
作り上げたというこのMV。音楽作品としても映像作品としても必見だ。
・Payao 【金木犀 】Music Video
2021年6月にMVが公開された「金木犀」。
この作品から固定のエンジニアや映像ディレクターと組んで、チーム体制で作品制作を行うようになっている。
また、音楽レーベルVillage Again Associationに所属し、そのことをきっかけに曲作りのスタイルも変化したそうだ。
現在のスタイルは「歌詞」を重視し、詞から楽曲を作るように。
さらに作詞の前にはそのストーリーをプロットとして練るようになり、
楽曲の主人公の背景や物語の展開などを作り込んだ上で歌詞を作っている。
本作では制作に半年をかけてじっくりと作り上げ、より多くの反響を得た。
また、楽曲の基となった物語をもとに小説が製作され、さらに本作と関連付けて「写真を燃やすと、金木犀の匂いが燃やす写真集」
「小説の最後に歌詞カードがあって、五感で楽曲を楽しめる」といった斬新なコンテンツを発表している。
燃やす写真集購入↓
https://payao-official.booth.pm/items/3271312
・Payao 【線香花火】Senko Hanabi Music Video
2021年7月21日に公開されたばかりの「線香花火」は、ノスタルジックなストーリーを夏の空気と情景に乗せて綴る切ない一曲。
最近は「楽しんで作品を作れるようになった」と感じているそうで、この曲も一か月ほどで作品として完成したという。
キャッチーさの中にも確かな奥深さを内包した、繊細で洗練された楽曲に仕上がっている。
Payaoというアーティストの最新形を示すナンバーとして聴いてみよう。
活動については「自分が集中すべきは音楽」という意識を持っていて、数字上の結果を追い求めるよりも、
自身の作品に触れてくれる周りの受け手に納得してもらえるような良い作品を作り上げていきたいそうだ。
最近は企画などに誘われる機会も増えてきて、より音楽性を高くすることに意識が向いてきたという彼。
その表現世界のさらなる進化に今から期待が高まる。