地獄から来たバーチャルJK、虎落ブエ(もがりぶえ)。

「やりたいことをやりたいようにやる」という考え方のもと、好きなメタルにJ-POPなども自在に取り入れたサウンドを聞かせる。

2018年8月に、YouTubeに初めての動画をアップ。以降、ゲーム実況を頻度多めに発信。


音楽は「作るとなったらガッツリ集中して作りたい」と考えている。

2019年7月には、1stアルバム『Languid』をリリース。

その他、楽曲提供を行ったり、ミックス、ギター演奏を担当したりすることもあるなど、広く活動中。




・虎落ブエ - Ghost of Middle Finger



2020年5月にリリースした作品『Mother's Effigy/Ghost of Middle Finger』収録曲。


冒頭、攻撃的なギターが空間を切り裂き、重たくも前進力を感じるずんずんとしたバンドサウンドがそこに重なっていく。

ハードな歌声も鳴り響く、熱量の高いメタル楽曲だが、一つ一つのフレーズや展開にはどこかキャッチーな要素も伴っている。

だから、重たく攻撃的であるにも関わらず、耳なじみは良いのだ。


そんな同曲の注目ポイントは、やはりギターソロだろう。

メロディックで激熱なギターソロに、一気にテンションを持っていかれる。

ギタープレイヤー必聴の1曲だ。



・虎落ブエ - 初雪トートロジカル【オリジナル曲】



メタル楽曲然としていた『Ghost of Middle Finger』に対して、

この楽曲『初雪トートロジカル』は、ポップ色の濃い楽曲だといえる。


もちろん重たいバンドサウンドや、鋭いギターサウンドが光ってはいるものの、

メロディーラインや全体の構成がとにかくポップでキャッチー。

コンポーザーとしての虎落ブエの幅広さを感じざるを得ない1曲となっている。


≪覚えていたくなるんだ 日常の小さなひとひらさえ≫≪何度も言いたくなるんだ 君が好きだから君が好きなの≫

と歌う歌詞や可愛らしい歌声によるエモーショナルな昂りも、この楽曲の特筆すべきポイントだろう。

それはきっと、寒い冬を吹き飛ばす。



・【MV】虎落ブエ - 臨終



2021年9月にMV公開となった作品『臨終』。

この楽曲は、先の2曲『Ghost of Middle Finger』と『初雪トートロジカル』を

織り交ぜたようなサウンド感の1曲だといえる。

エモーショナルなポップさと、ハードな重たさを兼ね備えた音で描かれている。


そんなサウンド感もさることながら、この楽曲は中盤の

≪夜明け前の大通りを 我が物顔で歩こう 陽が落ちても冬が来ても 散らない花であることを≫

と歌うパートからのおぼろげな美しさが特に印象的。


コーラスやメロディーラインとサウンドの重たさが良い対比になり、ストーリー性を感じさせる。

それは、後半にパッと光が差し込んでくるアニメーションMVからも同様。

目からも耳からも味わいたい作品だ。




今後は、「投影でも、画面配信でも、ライブをやってみたい」という虎落ブエ。


また「メタルを知らない人や海外の人など、いろんな人に聞いてもらいたい」とも話してくれた。

メタル然とした重たさや激しさと、より遠くまで、広くまで届きうるキャッチーさを自在に融合させるその音楽は、

さらにたくさんの人に聞かれて然るべきだ。


ギタースキルやソングライティングスキルも魅力的で、今後ますます存在感を増していく可能性は高いだろう。

要注目のアーティストの一人であることは間違いない。