ブラックミュージックを独自のセンスでコラージュした音楽世界によって注目を集めるシンガーソングライター、DinoJr.。
1991年生まれ、千葉県出身で台湾人と日本人の血を引き、幼少期に台湾暮らしを経験したという彼は、
全ての曲の作詞作曲、アレンジ、DAWでのトラックメイクまでをも自らこなす制作スタイルで活動。
ネオソウルやヒップホップ、ファンクなどブラックミュージックを現代的な色彩感覚で捉え、
いい意味で粗削りにコラージュする音楽世界を築いてきた。
自らはそのスタイルを「トーキョー・サイケデリック・ネオソウル」として掲げ、
2016年には1st Album「DINOSENCE」を自主制作で全国リリース。
Kan Sano、Shingo Suzuki(Ovall)など豪華な顔ぶれが作品に参加したことで話題を呼んだ。
さらに、2020年には2nd Album「2091」を再び自主制作で発表し、
ノンプロモーションでのタワーレコード一部店舗限定リリースながら、
Spotifyの人気公式プレイリストに立て続けにピックアップされる。
加えて収録曲の「RWY ft. 吉田沙良」がJ-WAVEによるレコメンド「SONAR TRAX」に選出され、
邦人アーティストとしては異例の、全世界のH&Mでのストアプレイもされたことで一気に知名度を高めた。
・DinoJr. / Safari【Official Music Video】
2nd Album「2091」の収録曲のひとつ「Safari」は、
「100年経っても楽しめる音を」をテーマにしたというアルバムのコンセプトを反映した、
サイケデリックでメロウなミディアムナンバー。
DinoJr.の音楽的ルーツであるというプリンスやディアンジェロへのリスペクトをふんだんに盛り込んだ一曲だそうで、
自身にとってはブラックミュージックを鳴らすミュージシャンとしてのタイトルナンバーでもあるという。
・DinoJr. / Sayonarakun【Official Music Video】
2021年3月に配信リリースされた「Sayonarakun」は、コロナ禍をきっかけに生まれた楽曲だという。
ライブ活動が思うようにできなくなった情勢の中で自身を見つめなおし、
「自分は音楽がないと空っぽだ」と感じて悩んだというDinoJr.。
そんな時期に音楽仲間と会い、難しく考えすぎていたかもしれないと思い、
昔の自分に別れを告げることも大事だと考えた結果、この曲が作られたそうだ。
タイトルの「Sayonarakun(さよならくん)」は、人生における別れを擬人化した存在。
ときに避けられない、しかし決して悲しいばかりではない別れを肯定的に歌い上げたメッセージソングに仕上がっている。
楽曲のメッセージをより鮮明に伝える、ゴスペルやソウルの色を取り入れた多幸感のあるサウンドにも注目だ。
・DinoJr. / Flying Sushi【Official Music Video】
2021年9月に配信リリースされた、現時点での最新楽曲「Flying Sushi」。
タイトルのインパクトが強いこの曲は、コロナ禍でナーバスになっていたときに、
逃げ出したい気持ちを描いたナンバーだという。
それもあって、今の心情を表した歌詞が特に注目してほしいポイントだそうだ。
また、世界観のコンセプトは「宇宙へロケットに乗って飛び出していくイメージ」ということで、
曲全体としてはキャッチーでありながらもサイケデリック色が強めで、いい意味でカオスな音楽世界を形作っている。
同じくサイケでカオスなMVも合わせて、アグレッシブな表現を楽しめる。
コロナ禍の現在は音源発表を軸に活動ペースを上げていきたいというDinoJr.。
コロナ禍が明けたらまたライブに力を入れていきたいそうで、フェスイベントなどにも進出し、
「爆音でアグレッシブ」な自身のライブでの持ち味を見せていきたいという。
また、大きな視点では「言葉やリズムや表現の幅を広げ、人生をかけて音楽を拡張していきたい」
「音楽で新たな発明をしたい」と壮大な目標を語ってくれている。
ますますアクティブに、チャレンジングに音楽活動を展開させていくDinoJr.から、今後も目が離せない。
彼の活動の最新情報は、SNSなどから要チェックだ。
各種サブスクリプションサービスにて配信中。
https://lnk.to/dinojr_flying-sushi