メンバー全員がクリエイターという構成の音楽ユニット、おつかれベイビーズ。

それぞれが独自の活動を行っているのも大きな特徴の1つ。

普段はイラストレーター/Live2Dデザイナーとして企業VTuberのLive2Dを手掛けるVo.ナナメ。

バンドリーダーであるGt.レグナは主に作曲系Vとしてオリジナル曲の投稿や楽曲提供などの活動を展開中

1st EP『QUAD EP』もBOOTHにて無料公開中のGt.桜葉どらいぶ。
抜群のグルーヴ感とポップセンスを持つBa.樫野創音。
Vシンガーソングライターとして歌を歌ったり作ったり、絵を描いたりゲームしたりと、マイペースに活動中のDr.鷹森ツヅル。


そんな個性豊かな5名が鳴らす音楽が、聴く者の心の懐かしいところを刺激する。




・おつかれベイビーズ - 夢の中へ【MV】



それぞれがクリエイターでもあるメンバーたちは、「だれが作曲とかは明確に決めてはなく、そのときどきでどんな曲になるか決める」とのことだ。この楽曲『夢の中へ』は、Gt.レグナ作曲で、メンバー全員で編曲を施した。


「楽曲もそうだが、MVもアニメーションを含めて、かなり気合を入れて制作した。ジャンルは幅広く、ポストロックやマスロック、プログレ系まで取り入れています」との言葉通り、映像にもサウンドにも、細部にまでこだわりが感じられる1曲だ。


特にリズム隊の雰囲気は面白く、そこに絡むギターフレーズなど、きっと2000年から2010年代前半に特に音楽を聴いてきた層には、どこか懐かしさを持って響くのではないだろうか。憂いを感じる世界観や歌声もまた、誰かの心に深く刺さるものだろう。



・おつかれベイビーズ - ダイアリー【MV】



先の楽曲『夢の中へ』を踏まえての2曲目『ダイアリー』。作曲はBa.樫野だ。


「こちらは音楽的な要素の多かった夢の中へと比べると、どっしりとした構成で、メンバーそれぞれの存在感を感じてもらえるような曲。1曲目に比べると気楽にやりたいことをそれぞれ詰め込めた」とのこと。


「実は歌詞についてもそういった試みがあり、メンバー全員の“要素”を感じられるようになっている。このメンバーでないと出来ないことを突き詰めた」と話してくれた。そんな一つ一つの要素を感じながら歌詞を聴き込んでみるのもおすすめだ。


自身らのコメント通り、先の『夢の中へ』とは音楽的に雰囲気が大きく異なり、より90年代から2000年代前半的な、ポップス色の強いサウンドになっているように感じられる。メロディーラインの緩やかさも含めて。そしてそれが、とてもエモーショナルに響く。


ちなみにMVはほぼほぼVo.ナナメが制作したとのこと。手書き風のタッチが、ダイアリーというタイトルにもリンク。全体のまとまりが感じられる良作だ。


・スタジオと江ノ島に行った2日間を振り返っていき!【 #おつベビ 】



こちらはとある日の雑談配信。

「メンバー全員の雰囲気や空気感がそのまま伝わってくるような、いい意味で日常を切り抜いたような内容」なので、是非その空気感や雰囲気を感じていただきたい。

内容を簡単に説明すると、メンバーで行った江ノ島旅行の振り返り。
元々メンバー全員が出身も在住もバラバラで、コロナのご時世もあって、面と向かって会うことや、スタジオに入る機会もとても少なかった。そんな中で、ようやくメンバーでスタジオに入るために集まることが決定。その流れから今回の旅行が決定したという。

そんな裏話がある旅行の振り返りだ。なんとも言えないゆるさが、心地よい。




「今年はフィジカルの音源も発表したい」と話すメンバーたち。
全員がクリエイターでもあることから、まだまだ見せていない姿も、これから先見られるようにもなるだろう。
この先の活動の展開も楽しみでならない。
要チェックの5人組だ。