フルート奏者、日野真奈美。

国立音楽大学大学院修士課程修了。成績優秀者に贈られる研究奨学金を授与。


第8回ウラジオストク国際音楽コンクール第1位。第13回万里の長城杯国際音楽コンクール一般の部第1位。第18回フルートコンヴェンションアンサンブルアワード部門入選。パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団のジャパンツアーに参加した経験も持つ。


2016年にはサントリーホールで行われたコシノジュンコ主催『よみがえれ熊本城』にソリストとして出演。楽天TV『クラシック無限大ライブ』では司会をつとめる。現在はソロだけではなく、『トリオカルディア』、『木管五重奏カラフル』、『ハーツ・ウインズ』のメンバーとしても活動。


さらにオーケストラの客演やTV・CMなどのスタジオワーク、吹奏楽コンクールの審査員、司会に広告モデル、ドレスプロデュース、吹奏楽指導など広く活動を展開している。また、ラジオ番組『ダイアモンドユカイのゆかいなラジオ』では、ラジオパーソナリティとしても出演中。




・月の光 ドビュッシー Dubussy "Clair de lune"



普段クラシックを聴かないという人でも一度は聴いたことがあるであろう作品『月の光/ドビュッシー』。


ここで彼女が奏でる月の光は、穏やかでナチュラルでありながらも気品が漂う。

おぼろげな月の光と豊かな自然が混ざり合った、美しい景色が目の前に浮かんでくるようだ。


そしてそれは次第に明るさを増し、気が付けば透明で美しい光に包まれる。そうして非日常に連れて行ってくれるのだ。

それでいて、日常の些細な嫌なことを消化してくれるような趣が、寄り添ってくれるような親しみやすさがあるから不思議だ。



・鳥と夢 ―ベネズエラ・ワルツー for flute and piano



自身のオリジナル楽曲『鳥と夢 ―ベネズエラ・ワルツー』。


思わず踊りだしてしまいそうなリズムとメロディーライン。それが聴く者の足取りを軽くしてくれる。

ただしただ軽やかで踊れるだけの楽曲とも異なり、鳴らされている音の中に勝手にストーリーを描けるようなムードがあるのが印象的だ。


楽曲を制作する際にイメージしていたのは「青」だという。だからか、爽やかな心地よさがある。

その爽やかな心地よさの中でそれぞれが自由にストーリーを描き、気分を持ち上げることが出来る1曲だ。


・『星に願う変奏曲』/木管五重奏カラフル



2015年に結成したユニット、木管五重奏カラフルからの1曲『星に願う変奏曲』。


誰もが知るあの『星に願いを』をアレンジ。それぞれの楽器の音色や元々のメロディーラインの持つ上質な空気はそのままに、時に跳ねたり、時に美しいハーモニーで包んだり、時に笑顔の花咲く明るい雰囲気で鳴らしたりと、1曲の中で様々な質感の“ポップ”を楽しむことが出来る作品となっている。サウンド感と共に変化する、映像の衣装チェンジも見どころの一つ。


彼女たち自身の音楽的なセンス・魅力が伝わるのはもちろんのこと、楽曲の魅力も、そして何より演奏しているそれぞれの楽器の魅力が、強く伝わってくるはずだ。



この先の活動について「クラシック業界を盛り上げていくためにも、多文化をとりいれたクロスオーバーコンサートを作っていきたい」と話す彼女。
「その一歩として、生花とクラシックのコラボを実現させてみたい」と具体的な目標も明かしてくれた。

何ともワクワクするそんなプランも含め、これからの彼女の活動に、注目しておいて損はないだろう。