歌と夏とサイダーが好き。
・幽夏レイ Kasuka Rei『8月のモラトリアム』Music Video
アンビエント作品を彷彿とさせるようなサウンド感に心惹かれる1曲。
それはたとえば夏の空気感にも似ているといえるだろう。熱くて溶けそうな、あの気だるさ。しかしその中で感じられる清涼感やエモーショナルさ。
サウンドだけではなく、歌声やメロディーライン、そして描かれている歌詞の世界観も含めて、そんな夏のエモさ、儚さ、気だるさが感じられるのが魅力的だ。
その瞬間には、夏は嫌なものに思えるかもしれない。でもある時振り返ると、ぐっとエモーショナルで素敵なものに思えるから不思議だ。
この楽曲を聞いているとまさにその感覚を味合わせてもらえる。
ちなみにそんな同曲には「青春の儚さに焦点を当てている。その時特有のモラトリアム、焦燥感が表れている」とのこと。
それもまた、夏の空気感に似ているといえるだろう。
・幽夏レイ Kasuka Rei 『ファジーブルーの僕らは』Music Video
「一曲目よりも、青春感があると思う」と話す楽曲『ファジーブルーの僕らは』。
全体としてのテンポ感は決して早いわけではないが、確かに同曲には前へ前へと突き抜けていくような爽快感がある。
それは、青春感と言い換えることも出来るだろう。
「大きい夢として清涼飲料水の主題歌をやりたいということがあり、それを目指した」というから、それも納得。
まさにサイダーのような雰囲気の曲に仕上がっている。
≪いつも大人みたいな顔で悩む ちっぽけな精一杯で≫≪終わりたくないって こんな日でも今だって 立ち止まるように進んでいく≫。
そんな風に歌う歌詞もまた、青春の香りがするものだ。きっと聴いていて、瑞々しい気持ちを思い出す人も多いのではないだろうか。
そしてその瑞々しさに、やられてしまう。
まずはワンマンライブを配信で、そしていつかは現地にも来られるようなものにしたいそうだ。
いつかの記憶や今の感情とリンクする彼女の音楽は、きっといつまでも誰かの中に残るだろう。是非そんな風に、共に歩んでいっていただきたいシンガーの一人だ。
3月、buzzG書下ろし3rd single「プレイバック・ハイライト」公開予定
1stEP「moratorium」、書下ろしグッズを発売予定。