岡山県出身のシンガーソングライター・フルート奏者、大森真理子。
・NEW ALBUM『Ribbon/大森真理子』全曲トレーラー!
「コロナ禍になり2年経って、なかなか思うように行きたい場所に行けない、会いたい人に会えない、というような時代。ただ一方で、配信サイトの拡大などで、新しいみんなとの関わり方が出来た。そういった社会の流れの中で、改めて人と人のつながりを意識。だから、人と人とをつなぐリボンのような作品になれるように、という意味も込めて『Ribbon』というタイトルにした」と話すニューアルバム『Ribbon』のトレーラー映像。
跳ねる様なポップソングで1曲目からぐっと気持ちを持ち上げてくれる表題曲『Ribbon』、牧歌的で家に帰りたくなる『Home Sweet Home』、優しい雰囲気に溢れる『こころむすび』、アッパーで心地よい『ここからFor Dream』など様々な楽曲を収録した、何度も聴き込めるアルバムだ。
・【最新アルバム収録曲】ダンデライオン-MV-
「コロナ禍に入ってから制作された」という楽曲『ダンデライオン』。こちらもNEW ALBUM『Ribbon』収録曲だ。
「実は20年5月にお父さんが亡くなった」と話してくれた彼女。「コロナではなかったが、面会が出来ないなど、その影響の大きさを感じた」という。
「だからこその歌詞、そして前を向いていけるような歌詞」になっているというその言葉通り、この先の未来で自由に飛んでいけるような、光を感じる言葉たちが綴られている。
それは歌詞だけではなく、広がりがあり、かつパワフルなサウンド感や、思いが込められている分切なさも響くものの、それでもどこまで伸びやかに飛んでいきそうな歌声においても同様だ。そんな歌や音、言葉の力で、自然と前向きな気持ちになれる1曲。
・空へと歌う詩
広島で被爆をした父を持つ、被爆2世の彼女。
この楽曲『空へと歌う詩』は、「父から受け取った戦争の悲しさを後世に伝えるために歌っている」という。
その平和の思いというか、人の命の尊さへの思いのようなものは、一言一言丁寧に歌いあげるその歌声からひしひしと伝わってくる。
ここに込められた思いは、現在の世界情勢(2022年3月時点)とも残念ながらリンクしてしまう部分がある。
それは、彼女自身も感じていることであり、とても心を痛めている。
ここに込められている思いが、国境を越えてどこまでも広がっていけばいいのに。
誰もが誰かの大切な子供なのに。大切な命なのに。
そんなことをどうしたって考えてしまう1曲だ。
「2月に大きなワンマンを終え、アルバムリリースも出来た。今後も精力的に音楽活動を行っていく。特に配信環境の整備や積極的なSNSの運用など、今の時代でもみなさんと関わりを持てるように、今後はインターネットでの活動もより一層大切にしていく」と話してくれた彼女。
応援してくれるシンガーソングライターでもある彼女だが、思わず応援したくなるシンガーソングライターであることもまた、確かだ。
2022年3月9日
11.Remember Love