長野県出身のマリンバ奏者、松澤美希。
5年前より大学の一つ下の後輩とマリンバデュオ『Dew』を結成し活動。
現在リモートでできるコンテンツをメインに活動を行っている。
想像以上のたくさんの方が来場し、この演奏会を経て、ソロでの活動をやっていきたい!という思いが強くなっていった。
・Marimbeats! by Mayumi Sekizawa
2022年7月15日に開催したソロリサイタルより、楽曲『Marimbeats!』の演奏模様。
同曲はマリンバを始めた頃の師匠・関澤真由美さんが書いたオリジナル楽曲。
「関澤さんが作る楽曲がとても好き。この楽曲は関澤さんがNYに留学していた頃に作曲した楽曲。『アメリカは多種多様な音楽が流れてくる街』と関澤さんが話す通り、和音の動きはクラシックの進行ながら、この3~4分の楽曲の中にはジャジーな要素から、ロックな要素、ポップな要素など様々な要素がちりばめられている。マリンバを知らない方でも、ノリノリで楽しめる楽曲になっている。いろんな層の人たちが楽しめると思います」とコメントをくれた1曲だ。
その言葉通り、楽曲の中に様々な音楽の要素が感じられて、もっと言えば国や人種・性別など様々なものを超えたミクスチャー感を覚える。
そして「いろんな楽器に触れた中でも、自分はマリンバが一番好き」と感じ、今でもずっと続けている。
今までの集大成となるようなこのリサイタルを経験し、「これで終わりではなく、今後もソロリサイタルをもっとやっていきたいと思った」と言うから期待は高まる一方だ。
・チャイコフスキー【くるみ割り人形】より『行進曲』『ロシアの踊り』
マリンバデュオ『Dew』のYouTubeチャンネルより、『くるみ割り人形』から『行進曲』『ロシアの踊り』の演奏。
YouTubeを始めたきっかけは2020年にコロナ禍になり、何か新しいことを始めようとしたことから。
・Ado【うっせぇわ】難易度MAXのマリンバアレンジで弾いてみた
全6パートを全て松澤自身によるマリンバで演奏されている『Ado/うっせぇわ』のマリンバアレンジカバー。
「一度に一人で6パートもやることは、YouTubeのような動画じゃないとできないことで、初の試みだった。サムネイルや衣装など、音楽的じゃないこと以外にもこだわった」という言葉通り、6パートを演奏するだけでも大変なのに、衣装や髪形、さらには動画の見せ方などにも変化をつけて届けている。
もちろん、難易度の高い演奏を難なく弾きこなす演奏スキルの高さもポイント。
先述のように、7月の初ソロリサイタルを経て、「ソロでの活動をやっていきたい!という思いが強くなった」という彼女。
「レッスン業もマリンバに携わることができる仕事として楽しくやっているけれど、やっぱり人前で演奏することが自分は好きで楽しい!と再確認できた。なので今後は積極的かつ能動的に、演奏の機会を作っていきたい。まずは、定期的にソロリサイタルを開催することが目標」と続ける。
さらに「次のソロリサイタルでは、『自分で作った曲を演奏する』こともやってみたい!マリンバは映像で見て聴いている音と、生で感じる音とで、イメージがとても違う。実際に演奏会に来てくれた方も『想像はしていたけど、生で聴く印象が全然違った!』という方が多い。マリンバは音色がとっても魅力なので、生で聴いてもらえる機会をどんどん作っていきたい」とも。
きっと新しい世界を、体験できることだろう。
【ライブ情報】
12/3 「Marimba Duo Christmas Live」@ Bar Grand Master 日本橋
18:00 start