歌ってみた、オリジナル曲の投稿を中心に活動しているVtuber、ice。


2018年12月から活動開始。

とろけるような柔らかい質感の歌声が特徴的だが、それだけではなくそこから様々な質感に派生させた表現も見せる。


またソロだけではなく、おじぇいまるとのユニット『waffy』でも活動中。

waffyではボーカルを担当している。




・p.h /covered by ice



楽曲『p.h』のカバー動画。この楽曲は、リスナーの後押しが歌ってみた制作のキッカケになったとのこと。

「もともと好きな世界観の曲で、よく聴いていた」と語るこの楽曲は、好きな曲ゆえに、表現に関して少しの不安もあったようだ。


しかし、TikTokにてリスナーに楽曲のアンケートをしたところとても人気があったため、制作を開始。すると、本当に楽しく歌え、新たな発見にもなったとのこと。

「なので、リスナーのみんなには本当に感謝しています」と語る彼女の言葉には、温かい気持ちが込められていた。


そんな楽曲にはウィスパー感の強いとろけるような質感の歌声と、何とも言えないダークな雰囲気の歌詞が印象的な楽曲の世界観とが、相性抜群に混ざり合う。可愛さとカッコよさ、危うさと美しさの、本来であれば相容れないような感覚を、同時に感じることが出来る仕上がりだ。


そこに、彼女の個性を感じることが出来る。



・waffy「キットキャット」Music Video



ソロでは歌ってみたを中心に行っているが、ユニットでは“スイーツを題材にした”楽曲を出している彼女。

ユニットでの楽曲であるこの『キットキャット』もまた、同様だ。


≪チョコレート絡みつくように近すぎて乾いた喉を鳴らしてゴロゴロ≫という歌詞や、タイトルから題材は分かるだろう。そんな題材を元に、≪待って?!ちょっとまじ沼った私これ以上は狂うって言ってたじゃん≫と歌う愛らしさの溢れる世界観を描くところに、センスの良さを感じる。


そしてそのキュートな世界観を、クールで鋭利なロックサウンドとカッコいいめの歌声で奏でているところもポイントだろう。


ちなみに「この楽曲はサウンド的にはロック色の強い楽曲ではあるが、ユニットとしては今後、かわいい系も幅広く楽曲として用意していきたい」と話してくれているので、この先の活動にも期待は高まる一方だ。


・『ラズバニー』ice 【Music Video】



「重たい感じの感情の女の子がテーマ」というこの楽曲『ラズバニー』は、自身で作詞を担当した作品。


そんな歌詞に関しては「結構自分のパーソナルな部分も含めて書いた。そのため発表するときには『率直な表現をしすぎたかも』と少しだけ思ったが、発表したら同性の方からも共感をもらえて嬉しかった」とコメントをくれた。


≪夜行愛はデザートすぎんか うさ耳立てて jumping jumping≫といった独特の言葉選びにはやはり個性が光る。重ための感情を描いているにも関わらず、重たすぎになっていないのには、そんな独特の言葉選びや柔らかい質感の歌声によるところが大きいだろう。


逆に軽すぎになっていないのは、テーマともリンクする、トゲトゲしいディストーションのかかった重たいロックサウンドで描かれているからということもある。

つまり全体のバランス感覚が絶妙なのだ。その重すぎず軽すぎずの質感が、共感に繋がっているというところもあるはずだ。

「オリジナルは自分の歌唱が本家となり、言ってしまえば正解やお手本となる。なので数え切れないほど色々な表現を試して、納得できる歌唱を収録した。今後も楽しく表現していき、いろんな方の喜怒哀楽に寄り添えるような歌を歌いたい」と話す彼女の歌・音楽は、これからもどんどん進化・深化していくだろう。




「今後はゲーム配信や雑談などにも取り組む予定だが、あくまでベースは歌の活動となる」という彼女。その証拠として、現在はwaffyでの活動とは別に、ice自身のオリジナル楽曲の制作にも取り組んでいるようだ。

「もちろんwaffyは自身にとっても大切な活動だが、だからそこ今ある【waffyのボーカル】という印象の殻を破っていきたい。そうすることでよりみんなに私のことを伝えられると思うし、waffyとしての活動にも絶対にいい影響があると感じています」というコメントには、様々な活動を通してファンとふれあいたいという思いを感じる。

また、「別配信者さんとのコラボやイベントにも積極的に出ていきたい」との言葉ももらっている。


いずれにしても、この先の活動も楽しみにしておいて良いだろう。

是非、日々その活動を追いかけていっていただきたい。